2015年5月6日水曜日

映画:『サボタージュ』

〜ストーリー〜
麻薬取締局特殊部隊リーダーのジョンは、
ある日、とある麻薬カルテルを急襲。
組織の壊滅と同時にその資金1000万ドルを盗むことに成功する。
しかし、うまく隠したはずの1000万ドルは一夜にして何者かに持ち去られてしまう。
さらに、事件に関わった者が残虐な方法で次々と殺されていき、
チーム内に疑心暗鬼が生まれていく。
ジョンは殺人事件を担当する女刑事とともに真相を追うが・・・。

アーノルド・シュワルツェネッガー主演、
2014年公開のアクションスリラー。
シュワちゃんの新境地とでも言うべきスリラー映画だが、
事件の真相が分かりやす過ぎる。
分かりやす過ぎてミスリードなのかと思ったら、
やっぱり事件の真相だった。
真相が明らかになる過程の中で一捻りは一応あるものの、
それも伏線なしに唐突に現れるものなので、
内容が薄っぺらく感じてしまう。
構成を変えれば面白い作品になっただろうなという残念な作品。

2015年5月4日月曜日

映画:『GODZILLA ゴジラ』

〜ストーリー〜
1999年、芹沢博士はフィリピンで謎の超巨大生物の痕跡を発見する。
その頃、日本では原因不明の地震により原子力発電所が崩壊するという事故が起きていた。
15年後、震源地より超巨大生物が出現、
それと同時に海からはゴジラが姿を現した。
2体の怪獣の戦いは日本からハワイを経てサンフランシスコへと舞台を移す。

2014年公開のゴジラ最新作。
主演を渡辺謙が務めた事も話題となった。
・1954年のゴジラ1作目の登場人物・芹沢博士と同じ名を持つキャラクターの登場。
・ずんぐりむっくりした重厚感のあるゴジラの造型。
・ライバル怪獣の登場。
と、さぞ古き良き怪獣映画をハリウッドの最新CGで迫力たっぷりに描いてくれるのだろう…
そんな風に思っていたらとんでもない期待外れに終わった。
・開始1時間経っても姿を現さないゴジラ。
・3回ある怪獣同士のバトルシーンの内、1回はニュースとしてテレビ画面に映っているだけ、もう1回はこれからという所で画面が切り替わる。
・あとは怪獣の足元で人間がわーわー騒いでいるのを延々見せられるだけ。
・おまけに全体的に画面が暗くて何やってるか分かりにくい。
ゴジラなんてトータル10分くらいしか画面に映ってないんじゃなかろうか?
ぜひ、『パシフィック・リム』のスタッフで作り直して欲しい。

映画:『ザ・ウォード 監禁病棟』

〜ストーリー〜
放火の罪に問われ、
精神病院の監禁病棟に入院させられたクリステン。
彼女の周りでは怪奇現象が発生し、
やがて共同生活を送っていた4人の少女もひとりひとりその姿を消していく。
ある日、アリスという少女の影が事件の背後にある事を知ったクリステンは、
自らの命を守るために病院からの脱出を企てる。

『遊星からの物体X』や『ハロウィン』のジョン・カーペンター監督が、
10年ぶりにメガホンを取ったことで話題になったホラースリラー。
・怪しげな医師と看護師
・物語のキーとなるとある入院患者
・見ているものは怪奇現象という現実か、それとも妄想なのか?
という、精神病院を舞台としたスリラーによくある要素が一通り揃った作品。
ホラー要素もありそれほど退屈せずに鑑賞はできるのだが、
現実とそうでない部分が演出上ではっきりと分けられていないシーンがいくつかあり、
せっかく真相が明らかになったのに、
「じゃああのシーンっておかしくないか?」とモヤモヤさせられてしまった。

2015年4月14日火曜日

小説:小林泰三『玩具修理者』

〜ストーリー〜

『玩具修理者』
どんな壊れた玩具でも治してしまう男がいた。
弟を死なせてしまった「彼女」は、
その亡骸を抱えて玩具修理者の元に向かった…。
「彼女」が「わたし」に語る奇想天外な話は思いもよらぬ結末を迎える。

『酔歩する男』
ある日、血沼は居酒屋で小田という男と出会う。
血沼にはまったく覚えがなかったが、
小田は彼の事をよく知っていると言う。
やがて、小田の口からふたりとひとりの女の因縁が語られる…。


ホラー・SF・叙述トリックの鬼才・小林泰三のデビュー作かつ日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した表題作と、
1編の長編を含む作品集。
著者お得意のグロ描写の緻密さは既にその片鱗を見せかけているが、
その後の作品と比べればそれほどキツいものではない。
最後のどんでん返しの衝撃は相当なもので、
叙述トリックとして読んでみても十分及第点に達している。
『酔歩する男』は時間と記憶をテーマとしたSF作品でありやや難解。

2015年3月23日月曜日

映画:『ミスト』

〜ストーリー〜
濃い霧が街を突如包み込んだ。
スーパーマーケットに逃げ込んだ人々は、
霧の奥を異形の化け物が闊歩している事を知る。
やがて、人々の間に疑心と対立が生まれ、
主人公らは外へ逃げ出す事を決意するが…。

スティーブン・キング原作のホラー映画。
B級ホラー感満載のストーリーだが、
ゾンビ映画よろしく極限状況下に置かれ、
心の拠り所をなくした人間の姿はそれなりの見もの。
だが、この映画の全ては、
原作者のスティーブン・キングが舌を巻いたという映画オリジナルのエンディングに尽きる。
「後味の悪い映画」「どんでん返しのある映画」では必ずと言って過言ではないほどよく挙げられる映画だが、その看板に誤りはない。
たった3分程度のワンシークエンスで世界が暗転するエンディングに注目。

映画:『猿の惑星 新世紀ライジング』

〜ストーリー〜
人類と知能を持った猿との争いから10年。
猿インフルエンザの流行により絶滅の危機に瀕した人類は、
エネルギー源を求め猿のテリトリーに踏み込む。
人間を信用しようとするシーザーだったが、
それを快く思わない者もおり、
人類と猿のみならず、猿達の間にも不穏な空気が流れ始める。

『猿の惑星』前日譚を描く新シリーズ2作目。
それぞれの思いと思惑をもって対立する3つのグループが織り成すストーリーは非常が重厚かつ悲哀をもって描かれている。
あたかもギャング映画を観ているよう。
CG・アクションとも前作よりパワーアップ。
仮に3部作とすると、
次回のクライマックスではいよいよ人間と猿の闘いに終止符が打たれ、
自由の女神が砂に埋もれるのかしら。