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2016年9月18日日曜日

映画:『スーサイド・スクワッド』

〜ストーリー〜
スーパーマンの死後、
メタヒューマンやスーパーヴィランに対抗する力を得るべく、
政府の高官アマンダ・ウォラーは、
スーパーヴィランによる特殊部隊タスク・フォースXの結成を提言する。
そのメンバー候補に選ばれたのは、
悪名高き犯罪者ジョーカーの恋人であるハーレイクイーンや、
百発百中の狙撃手デッドショットなど、
一癖も二癖もある悪人ばかりであった。
また、その中には、
アマンダがコントロール下に置いている魔女エンチャントレスの名も挙がっていたが、
彼女が憑依しているムーン博士とリック・フラッグ大佐との関係を巧みに利用し逃亡に成功。
復活した弟と共に人類を滅ぼすべく動き出す。
彼女らを目論見を阻止すべく、
タスク・フォースXがいよいよ派遣される。

DCコミックスの人気シリーズ『スーサイド・スクワッド』の実写映画作品。
『マン・オブ・スティール』を皮切りに今後公開が予定されているジャスティス・リーグシリーズのスピンオフ作品ながら、
前作『バットマンvsスーパーマン/ジャスティスの誕生』とこれからのシリーズ作品との橋渡し役を兼ねている。
様々な能力を持ったヴィランによるアクションが売りのひとつのはずなのだが、
味方で明らかに現実離れした力を持っているのがディアブロしかおらず、
しかも彼はとある理由で途中まで戦いに参加しないため、
しばらくはコスプレをした人たちによる他の映画とそれほど大差のないドンパチアクションが繰り広げられる。
また、ストーリーについても、
ハーレイクイーンを除くと家族や恋人との関係に難を持つ実に湿っぽいキャラが多く、
意外とテンションは低め。
各キャラクターの背景を丁寧に描いてストーリーに深みを与えよう、
というのは分からないではないが、
登場人物が多い分結局浅いエピソードになってしまっている。
これならいっそタランティーノかロバート・ロドリゲスにでも監督をやらせて、
個性のキツすぎる悪役が自分の命を守るために、
仕方なしに手を取り合って敵と戦うハイテンションな映画にしておいた方がよほど良かったのではないかと思う。
単品の映画でキャラクター紹介を終えているアベンジャーズと違って、
少々原作のことを知っていないと厳しい点もある。
ヒーロー側からはフラッシュとバットマンが登場。
また、エンドロール後には、
『ジャスティス・リーグ』に続く重要なエピソードを描いたおまけシーンと、
なぜだか妙にダサい『ワンダーウーマン』の予告編が流れる。

2016年9月4日日曜日

映画:『X-MEN:アポカリプス』

〜ストーリー〜
古代エジプトで封印されたミュータントの始祖アポカリプス。
4千年の時を越え、
現世に復活した彼は文明の堕落を憂い新たな世界を構築することを決意。
マグニートーやストームらをスカウトし、
「黙示録の四騎士」を結成する。
蘇ったアポカリプスを倒すべく「恵まれし子らの学園」のミュータント達は戦いに挑むが、
彼の狡猾な罠により壊滅の危機を迎える。

『ウォンテッド』などのジェームズ・マカヴォイ主演のX-MEN3部作の最終章。
ヴィランに選ばれたのは原作でも圧倒的なパワーでX-MENを苦しめたアポカリプス。
旧3部作と比較するとストーリーやキャラクターの背景を丁寧に描いている新シリーズだが、
アポカリプスが新黙示録の四騎士を結成するまでのシーンが無駄に細かく描かれ序盤はかなり退屈。
中盤恵まれし子らの学園崩壊辺りからようやくストーリーが盛り上がり始めるが、
アポカリプス自体の強さが前作で世界を滅亡の危機に陥れたセンチネルはおろか、
能力は異なれど同じくらいの破壊力を持つマグニートーと比較してもそれほど大差がなく見えるため、
いまいちテンションが乗り切らない。

旧3部作、ウルヴァリンシリーズを含め、
一部を除いて肩透かしを喰らいがちのX-MENシリーズ。
そろそろスパイダーマン同様映画の版権をマーベルに戻して欲しいと考えるのは私だけ?

漫画:『アルティメッツ2』

〜ストーリー〜
アルティメッツ結成から1年。
その活動に疑問を抱きチームを脱退したソーの元に、
弟ロキが牢獄から脱獄したという知らせが入る。
時を同じくして、
国家機密とされていたはずのハルクの正体のリーク、
キャプテン・アメリカによるホークアイ一家殺害容疑など、
チームの中に徐々に軋轢が生まれ始め、
さらに新たに登場した敵の手によりアメリカ全土がその支配下に置かれる事態が発生する。

映画『アベンジャーズ』原作コミックの第2弾。
世界観・登場するヒーローの数ともに大幅に拡がりを見せ、ますますボリュームアップ。
最終決戦の様子は三つ折り×2で6ページ分見開きというポスター並の紙面で展開されるというおまけページ付き。
また、ロキやウルトロンの登場など、
前作に引き続き映画に引用された設定が多数存在している。
規模が拡大した分、
キャラクターもスポット参戦を含めれば何倍にも増え、
ストーリー展開のスピードもかなりアップしているため、
物語についていくのがかなり大変。
少なくとも前作の復習とX-MENに関するある程度の予備知識はあった方が良い。

2016年8月26日金曜日

漫画:『アルティメッツ』

〜ストーリー〜
増え続けるスーパーヴィランや異世界の敵との戦いに備え、
S.H.I.E.L.D.Sは超人によるチーム「アルティメッツ」を結成する。
暴走の危険を抱えるハルク、
いざこざが絶えないアントマン・ワスプら夫婦など、
様々な問題を抱えるアルティメッツであったが、
ある日、異星人チタウリによる地球侵略計画を察知する…。

2000年代初頭に制作された新たな設定によるアベンジャーズシリーズの第1弾コミック。
現代的な世界観や設定を取り入れた点がキモで、
映画のアベンジャーズは本作の設定を流用しているところが多い。
(オリジナルでは白人のニック・フューリーが黒人だったり、
X-MENからスカーレット・ウィッチやクイックシルバーが登場している点など)
ストーリーは非常に分かりやすい勧善懲悪もの。
フルカラーで描き込まれたグラフィックは大迫力で、
他の作品群に比べてもボリュームたっぷり。
映画のアベンジャーズシリーズファンならぜひ購読をオススメ。

2016年7月20日水曜日

映画:『キック・アス』

〜ストーリー〜
冴えない学生デイヴはスーパーヒーローに憧れ、
ネットで買った安物のスーツを身に付けキック・アスと名乗り夜な夜な街に繰り出すようになった。
ある日、彼の動画がネットに公開され瞬く間に人気者となった彼だったが、
ひょんな事から残酷なマフィアであるフランク・ダミーコに命を狙われる事となる。
ダミーコに恨みを持つマクレイディ父娘は彼の人気に便乗し、
ビッグ・ダディ、ヒット・ガールというヒーローに扮しダミーコとの戦いに身を投じる。

クロエ・モレッツが下ネタを吐きながらド派手な殺戮を繰り出す姿が、
世界のドMなロリコンのみならず老若男女のハートを虜にしたアメコミ原作のアクション映画。
ヒット・ガールがこの映画の全てであり、
予告や作品紹介を見て面白そうと感じた人なら確実に楽しめるし、
そうでないなら決して鑑賞はオススメしない。
平凡な少年がある日突然〜というストーリーはありきたりだし、
やや残酷な無双系アクションも『リベリオン』『ウォンテッド』などでさんざんやり尽くされているもの。
クロエ・モレッツのヒット・ガールは確かに可愛らしくキャラが立ってもいるが、
良くも悪くもその存在だけで引っ張っている作品。
本作の主人公キック・アスを演じたアーロン・ジョンソンが、
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のクイックシルバーだったことが個人的に一番の衝撃。

2016年7月18日月曜日

漫画:『シークレット・インベーション』

〜ストーリー〜
日本で起きた忍者集団ハンドの蜂起。
その首謀者であったエレクトラは、
実はスクラル星人が変身した姿であった。
これをきっかけに、ヒーローの中に変身したスクラル星人がいることが発覚。
さらに、時を同じくしてスクラル星人の侵攻が始まった。
誰が本当の味方で誰が敵なのか、
疑心暗鬼の中、ヒーロー達はスクラル星人との戦いに挑む。

ヒーロー同士の戦いを描いた『シビル・ウォー』と、
その直後のキャプテン・アメリカ新シリーズに続く、
一大クロスオーバー作品。
地球侵略を狙うスクラル星人がヒーローとして人々の間に紛れ込み、
ヒーローに関わるあらゆる事件の裏で手を引いていたことが発覚するという衝撃の作品。
さらに、本作のラストは新シリーズ『ダークレイン』(これまでのヒーローに代わり本作で活躍したグリーンゴブリンことノーマン・オズボーンらが国家や地球の防衛を任されるようになる作品群)へと繋がっていく。
本作に至るまでのストーリーは原作を読むしかないので、
英語が得意でない限り事件の背景を理解するには解説に頼らざるを得ないところが難点だが、
そこは飲み込んでマーベルヒーロー達の活躍と細かく描き込まれた美しいグラフィックを楽しめればそれで良し。

2016年6月7日火曜日

漫画:『アメイジング・スパイダーマン:シビル・ウォー』

〜ストーリー〜
トニー・スターク=アイアンマンの下で働いていたピーター・パーカー=スパイダーマンは、
シビル・ウォーの勃発を機にスタークの指示のもとかつての仲間との戦いを余儀なくされていた。
スタークのやり方に疑問を持ったピーターは、
MJやメイおばさんと話し合ったうえ、
ヒーロー登録法案に反対するスティーブ・ロジャース=キャプテン・アメリカのサイドにつくことを決意する。
しかし、それは愛する家族を危険に晒す選択であった。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』原作コミック派生作品で、
人気キャラクター・スパイダーマンを主人公とした作品。
映画と違い原作本編ストーリーにおいて非常に重要な役割を果たすキャラクターであるため、
その背景を描く本作は、
原作を読むなら物語を補完し世界観を深掘りする意味で併せて読みたい一作。
『ロード・トゥ・シビル・ウォー』直後からストーリーが始まるため、こちらもセットでどうぞ。

2016年6月4日土曜日

映画:『デッドプール』

〜ストーリー〜
元傭兵のウェイドは全身を癌に蝕まれ余命宣告を受ける。
癌を治癒しさらに特殊な力を与えるという男の誘いに乗り、
恋人ヴァネッサを残し謎の組織の元に赴いた彼であったが、
そこでは人間をミュータントに変えるための非人道的な人体実験が行われていた。
火傷のように爛れた皮膚と引き換えに、
優れた身体能力と超再生能力ヒーリング・ファクターを得たウェイドは、
咄嗟の機転を利かし組織から脱出することに成功する。
復讐に燃えるウェイドはデッドプールと名乗り、
組織のリーダー・フランシスへの復讐を誓う。

マーベルコミックのヒーローのひとり、デッドプールの実写映画。
ウルヴァリンと同じヒーリング・ファクターを持ち、
お喋り、下品、いい加減というおよそヒーローらしくない性格をしたキャラクターだが、
一番の特徴は「第四の壁」を乗り越える能力、
つまり、自分が物語の登場人物であることを理解しているという点。
初出はX-MENのヴィランとしての登場だが、
上記の性格ゆえ、ヒーローの味方になったり敵になったり、
自分の都合に合わせてその立ち位置をコロコロと変える。

上記のキャラクターを理解しているか、
おバカ映画と割り切るかしなければ、
頭のおかしなマスク男が主人公で、
お下劣ネタ満載のちょっと派手なアクション映画くらいの認識しか持たれない可能性がある。
これに拍車をかけるのがメタネタの数々。
主演のライアン・レイノルズはかつて『X-MEN ZERO』でもデッドプールを演じているが、
あまりのキャラクター破壊に原作ファンから顰蹙を買ったことがある。
そんな過去を揶揄するかのようなネタがあったと思ったら、
彼が主演したDCコミックの『グリーン・ランタン』までネタにしてしまっている。
パンフレット読むまでそんなこと忘れてたよ…。

マーベル映画ではお馴染みのエンドロール後のおまけシーンは健在。
コミカルなシーンに仕上がっているので最後まで観て欲しい。
続編の存在を匂わせ、
デッドプールと縁の深いX-MENのとある一員の名前が出てくる。
のだが、X-MENの原作かアニメでも見てない限り誰も知らないであろうキャラなので盛り上がりには欠けるかも。

総じて、
お気楽アクションムービーと割り切るか、
マーベルコミックの原作に多少なりとも慣れ親しんでいる人なら楽しめるであろう作品。

2016年5月22日日曜日

漫画:『ロード・トゥ・シビル・ウォー』

〜ストーリー〜
シビル・ウォーから遡ること数年。
様々な出自や背景を持ちながら増え続けるヒーローの存在が、
やがて惨事を生み出すのではないかと危惧したアイアンマン=トニー・スタークは、
秘密裏に有力者を集めヒーローを管理する組織の制度の立案を提案する。
しかし、ネイモアを始め他のヒーローと同じく各者各様の思想を持つ彼らがまとまるはずがなく、
やがて秘密の会合に出席する者もその数を減らしていった。
それでも諦めないスタークはとあるヒーローに目を付け、
彼を利用し制定化を目論むのだが…。

ヒーロー同士の争いを描いたシビル・ウォー原作派生作。
トニー・スタークがなぜ仲間との戦いを選んでまでヒーロー登録法案の成立に拘ったのかというシビル・ウォーの前日譚と、
本編において重要な役割を果たすスパイダーマンとアイアンマンの関係、
ソーのハンマーを巡るファンタスティック・フォーとDR.ドゥームの戦いを描いたエピソードが収録されている。
設定自体はやや後付け臭いものの、
アイアンマン、スパイダーマン、ファンタスティック・フォーとも、
本編で非常に重要な役割を果たすキャラクターであり、
シビル・ウォーの世界観に更なる背景を肉付けしているという意味において、
原作関連作を読むなら是非オススメしたい作品。

2016年5月19日木曜日

漫画:『エイジ・オブ・ウルトロン』

〜ストーリー〜
異空間に追放したはずのウルトロンの復活により、
世界は滅亡の危機に瀕していた。
ウルトロンが未来から攻撃を仕掛けている事を知ったアベンジャーズは、
ウルトロンとの対決のため未来の世界に向かうことを決意するが、
ウルヴァリンとインビジブルウーマンは過去に戻り、
ウルトロンの生みの親であるハンク・ピムを殺害する。
その結果、時空に改変が生じ、
現代に戻ったウルヴァリン達の前には世界を支配せんとするモーガン・ル・フェイと、
彼女に対抗する半ば機械化された肉体を持つアイアンマン=トニー・スタークの姿があった。

MCUアベンジャーズの2作目『エイジ・オブ・ウルトロン』の原作コミック。
上記の通り、タイトルが同じという以外、
果たして原作と呼んでいいのか悩ましいほど内容が異なる。
そもそも原作のウルトロンは本作の時点で19世代くらいだったりするので、
もはや比較するのも間違っているレベルの話ではある…。

それはさておき、ストーリーも面白いとは言い難い。
そもそもメインヴィランであるはずのウルトロンはほとんど姿を見せない。
その代わりに出てくるのは恐竜とゾンビみたいな姿のアイアンマンとモーガン・ル・フェイなどというややマニアックなヴィラン。
あれやこれやプロットを詰め込み過ぎているうえ、
ストーリー展開のスピードが早いため、
話を追いかけるだけで疲れてしまう。

映画が好きだからという理由だけで手を伸ばすと、
間違いなく失敗したと感じるであろう作品。

2016年5月8日日曜日

漫画:『ウルヴァリン:シビル・ウォー』

〜ストーリー〜
ウルヴァリンはサイクロプスを始めとする仲間に反対されながらも、
シビルウォーのきっかけとなったナイトロを単身追っていた。
その中で、今回の事件の背景にとある陰謀がある事を突き止める。

罪のない子どもらが犠牲となった現場を目の当たりにしたウルヴァリンが、
惨事のきっかけを作ったヴィラン・ナイトロを単身追う姿を描いた原作派生作品。
映画はオリジナル設定のためクロスする部分は全くないのだが、
事件の背景にとある陰謀が蠢いていた事が発覚し、
シビル・ウォーの世界観に広がりを見せる。
ウルヴァリン以外にもアイアンマンや妹を殺された復讐に燃える海底王国アトランティスの王ネイモアらが活躍する。
オリジナル原作を読んでおけば、
映画でも馴染みのウルヴァリンを主人公にした作品ということで馴染みやすい作品。

漫画:『X-MENユニバース:シビルウォー』

〜ストーリー〜
M-Dayにより多くのミュータントが能力を失っているX-MENやXファクター。
生活の再建が最優先課題である彼らは、
ヒーロー登録法案を静観する立場をいち早く取ったものの、
考え方の違いから対立を余儀なくされていた。
その頃政府は、
ヒーロー登録法案をきっかけに活動を活発化させていたヴィラン達や、
法案に反対するヒーロー達の対応に追われていた。
少しでも駒となるヒーローを確保したい政府は、
デッドプールをスカウトし、
X-MENのひとりであるケーブルと共に任務に当たらせるが…。

大人の都合でマーベル・シネマティック・ユニバースシリーズには一部キャラクターのみ参戦のX-MEN。
しかし、他のヒーローらと同じくシビルウォーにより混乱する彼らの姿と、
実写映画公開予定のデッドプールの姿を描いた映画原作派生作品。

M-Dayとは、エイジオブウルトロンに登場しているスカーレット・ウィッチの能力が極限にまで達し、
X-MENらの能力が喪失してしまうという一大事件。
本作では、ただでさえ生活再建が最優先課題である彼らがシビルウォーに巻き込まれる悲劇の姿を描いている。
X-MEN原作とM-Dayのことを知らなければ楽しめない点では一見さんお断りの、
しかもやや重めなストーリー展開。

打って変わってデッドプール編は、
彼のキャラクターもあり割とあっけらかんとしたストーリーが繰り広げられる。
そんな中でも未来から来たミュータント・ケーブルのみならず、
合衆国大統領を始めとする政府がヒーロー登録法案に対してどのように考えているか、
それについて議論する姿が描かれるなど、
やはり重厚なストーリーも展開される。

最新映画作品が公開予定のX-MENのオリジナル設定を知るうえでも貴重な作品だが、
とにもかくにもシビルウォーとX-MEN原作を知らなければ簡単には楽しめない作品。

2016年5月7日土曜日

漫画:『ブラックパンサー 暁の黒豹』

〜ストーリー〜
貴重な鉱石ヴィヴラニウムの原産国であるワカンダ王国は優れた科学技術を有し、
これらを狙う他国や集団の襲撃を跳ね除け、
長年にわたり独立を保ってきた。
かつて国王の暗殺に成功しながらもその息子ティチャラに銃で撃たれたことから任務に失敗した暗殺者クロウは、
復讐のためにライノやラジオアクティブマンらを引き連れワカンダ王国へ攻め込む。
さらにこの事態に乗じ、
アメリカはワカンダ王国をその手中に収めようと、
サイボーグゾンビ部隊を秘密裏に派遣する。
ブラックパンサーことティチャラはこの事態に立ち向かう。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』に登場し、
今後単体での作品も公開予定のブラックパンサー原作コミック。
本作には2005年のシリーズと、
初登場となる1961年の『ファンタスティック・フォー』のエピソードが収録されている。
国の守り神である黒豹を模したヴィヴラニウム製のスーツに身を包み、
アイアンマンことトニー・スタークを超える資産と頭脳を持つとされるヒーロー。
空を飛んだりビームを出すような特殊能力はないが、
キャプテン・アメリカを上回る身体能力と格闘技術を持つ。
正義の心を持つ正統派ヒーローという感じなので、
勧善懲悪モノが好きな人なら楽しめるはず。

2016年5月4日水曜日

漫画:『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー』

〜ストーリー〜
ヒーロー登録法案に反対するスティーブ・ロジャース=キャプテンアメリカを捕らえるため、
ヒル司令官はシールドのエージェントであり、
キャプテンアメリカの恋人でもあるシャロン・カーターに彼をおびき出すための任務を与える。
だが、その裏には混乱に乗じて世界征服を企むレッドスカル率いるハイドラの影があった。
その頃、ヒーロー同士の戦いを阻止しようとするニック・フューリーの指示の下、
キャプテンアメリカの旧友バッキー=ウィンターソルジャーは、
シールドの基地に潜入しトニー・スターク=アイアンマン側の情報の入手を試みるが、
図らずもそれはハイドラとの戦いに繋がっていくのであった。

ヒーロー登録法案を巡るヒーロー同士の戦いを描いた『シビル・ウォー』の派生作品。
タイトルにはキャプテンアメリカの名前が掲げられているが、
主人公は彼の恋人シャロン・カーターと旧友ウィンターソルジャーことバッキー。
映画でもこのふたりはキーキャラクターであるが、
本作の要素は取り入れられていない。
あくまでキャプテン・アメリカの原作を既読しているか設定を知っており、
かつ、シビル・ウォーの後に続く一大事件を描いたキャプテンアメリカの新シリーズを楽しむためのものと位置付けたうえで購読した方が良い。
これを理解したうえでの購読であるなら、
シビル・ウォーの世界観の広がりを感じることができるだろう。
一番のネックは2400円という価格設定かも。

2016年4月30日土曜日

映画:『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』

〜ストーリー〜
ワカンダ王国でのクロスボーンズとの戦闘により、
一般市民に犠牲者を出してしまったアベンジャーズ。
彼らの持つパワーは危険視され、
その活動を国連の監視下に置くソコヴィア協定が提案されたことから、
チームは協定に賛成するアイアンマン=トニー・スタークと反対するスティーブ・ロジャース=キャプテン・アメリカを筆頭に二分されてしまう。
そして、協定の調停式を迎えたその日、
爆弾テロが発生し多数の被害者が出る。
容疑者として挙げられたのは、
ロジャースのかつての友であり、
ウィンターソルジャーとしてアベンジャーズとも戦いを繰り広げたバッキーだった。
事件の背後に陰謀を嗅ぎ取ったロジャースは、
自らの信念の元、バッキーを守るためにかつて共に血を流した仲間との戦いを選択する…。

『キャプテン・アメリカ』シリーズの最新作。
原作は同名のコミック。

原作はヒーローの監視法案をきっかけに二分されたヒーローらの駆け引きや戦いをひたすら描いていたが、
同じプロットをなぞりつつ本シリーズの過去・現在・未来を繋ぐ映画オリジナルの設定を組み込んだ会心の出来。
ひたすらシリアスな展開が続くため、
これまでのアッケラカンとした雰囲気を求めると面食らってしまうかも知れない。
アクションは言わずもがなの素晴らしいクオリティ。
戦いの結末はぜひ鑑賞してもらいたい。

核心に触れない部分でのネタバレを挙げると、

○予告に登場済みだがスパイダーマンがいよいよMCUに参戦。
スポット参戦ではあるが、
とにかくベラベラ喋る設定や、
糸の弾力を利用してのキックなど原作の雰囲気をよく体現できている。
スタークが新しいスーツを与えたというところも原作通り。
メイおばさんのまさかの設定にも注目。

アントマンがアベンジャーズシリーズに本格参戦。
原作ではゴライアスというキャラが担当していた「巨大化枠」まで担当。
現在を知らない人からのアントじゃないじゃん!というツッコミが聞こえそうだが、
ゴライアスは原作で大きな意味合いを持つキャラクターであるため、この展開は実はアリ。

○これまでエージェント13としてシリーズにちょろっと出ていたエージェント、
シャロン=カーターにも活躍の場が与えられている。
実は彼女も原作ではキャプテン・アメリカの恋人。
(映画ではロマンスシーンが割と唐突)
今後の作品での活躍にも期待。

○単品作品が公開予定のブラックパンサーがシリーズ初登場。
キャプテン・アメリカの盾の素材であるヴィラニウムの原産国ワカンダの王であり、
そのスーツに身をまとったヒーロー。
原作ではXMENのストーム(映画シリーズのハル・ベリー)と結婚したがとある(映画では版権の都合で描かれない)事情で離婚している。

映画シリーズファンのみならず、
原作ファンの期待にも十分応えられる出来に仕上がっていると思う。

2016年3月26日土曜日

映画:『バットマンvsスーパーマン ジャステイスの誕生』

〜ストーリー〜
テロリストに捕らえられたロイスを助けるためにアフリカで引き起こした事件をきっかけに、
クラーク=スーパーマンの持つ力が危険視されることになる。
その頃、2年前の彼とゾット将軍との戦いで多くの部下を失い、
スーパーマンに恨みを持つブルース=バットマンは、
クリプトン星人の弱点であるクリプトナイトをレックス・ルーサーが所持していることを知る。
影で武器の輸出で財を成していたルーサーは、
特殊な能力を持つ超人を敵対視し、その情報を集めていたが、
スーパーマンとバットマンが戦うように謀略を張り巡らせる一方、
クリプトン星の知識と技術を駆使し最強の怪物を復活させようとしていた。

ザック・スナイダー監督がメガホンを取ったスーパーマンの新シリーズ『マン・オブ・スティール』の続編であり、
今後続々と映画化されるDCコミックのジャステイスリーグシリーズの第1作。
本作は原作のジャステイスリーグでも、
世界観を一新したTHE NEW 52!シリーズに着想を得ていると思われる。
(ストーリーは全然違う)

有名2大キャラクターの共演ということで、
アベンジャーズのようなお祭り騒ぎを期待する観客が多いものと考えられるが、
ザック・スナイダー監督お得意のダークな世界観の中、
様々な事情で鬱屈を溜める登場人物が多く登場し、
中盤まではアクションもそれほどなく退屈なシーンも結構多い。
また、アベンジャーズはヒーロー単体の映画でその背景を説明していたのに対し、
本作は原作を知っていることを前提に進む場面が散見されるため、
突拍子のなく見えるシーンが多いことも観客の混乱を引き起こすものと考えられる。
本作のメインキャラのひとりであるワンダーウーマンはおろか(「おいおい、そのビーム縄はどっから持ってきたんだ?」というツッコミの声が聞こえる)、
一瞬だけ登場するフラッシュやネプチューン、サイボーグのシーンは全く意味不明に感じられると思う(原作を知っていても彼らの登場するシーンに意味がないように感じたから)。
全員ジャステイスリーグの主要人物なのに…。

アクションシーンは流石の大迫力。
また、2大ヒーロー同士の戦いは手に汗握るもので、
圧倒的なパワーを持つスーパーマンにただの人間であるバットマンがどう立ち向かうのか、
この点については期待を裏切らないものに仕上がっていると思うが、
全編を通して振り返ると薄味な印象は否めない。
ワンダーウーマンの造形は完璧。

2015年10月8日木曜日

漫画:『CIVIL WAR』

〜ストーリー〜
ヤング・アベンジャーズが一般市民を巻き込む大惨事を引き起こしたことにより、
ヒーローの持つスーパーパワーが危険視され、
政府に登録されたヒーローのみが活動を許されるという法案が可決された。
法案を推進するアイアンマンと反対するキャプテン・アメリカは、
考えを同じくする同志を集めながらそれぞれの信念の元対立するが、
それはやがてヒーロー同士の争いへと発展していく。

映画『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』の原作コミック。
とある法案を軸に、
それに賛成する者、反対する者、中立を決め込む者など、
ヒーローがそれぞれの信念の元に対立してしまうという悲劇を描いたクロスオーバー作品。
どちらの考えを正解とするでもなく、
それぞれの思惑が複雑に絡み合いながら、
衝撃のラストを迎える大変読み応えのあるストーリーが展開される。
ただし、映画のアベンジャーズシリーズを観ているだけでは、
主要登場人物やその人間関係すら分からない可能性がある。


2015年9月22日火曜日

映画:『アントマン』

〜ストーリー〜
SHIELDのハンク・ピム博士は、
原子間の距離を変化させ万物を拡大・縮小させるピム粒子と、
それを制御するスーツを開発する。
だが、その軍事転用を防ぐためSHIELDを退職。
会社を設立し技術とスーツを封印することを決意する。
彼の弟子であったクロスは、独自にピム粒子の研究を続け、
数年後、イェロージャケットを完成させる。
これを危険視したピム博士は、
窃盗の罪により生活と愛する娘との関係に困っていたスコットをスカウト。
彼にスーツと蟻を操る装置を与え、
アントマンとしてイェロージャケットの奪還を指示する。

マーベルシネマティックユニバースフェーズ2の最終作として公開され、
近日公開予定の『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』にも登場予定のアントマンを主人公とした作品。
ほかのアベンジャーズ関連作品の1作目同様、
ヒーローが生まれるまでの過程とトレーニングが中心の作品だが、
主人公スコットと娘キャシーの関係と、
ピム博士とその娘ホープの関係をクロスさせたドラマパートに力が入れられている。
また、他の純然たるヒーローを描いた作品と比べると、
主人公が元窃盗犯であったり、
平和のためではあるが侵入と窃盗が目的となっている点で異色の作品となっている。
サブキャラもいい味を出しておりアクションシーンにおいてもコミカルなシーンが多く、
親子で安心して楽しく観られるような作りとなっている。
もちろん、他シリーズとの関連を持たせる要素もふんだんにあり、
アベンジャーズの一員であるファルコンとのアクションシーンや、
シビルウォーのキーキャラクターのひとりであるとあるヒーローの登場シーンもあり、
これまでアベンジャーズシリーズを観てきた人なら更に楽しめる趣向もある。
また、アントマン原作からは、
イェロージャケットの他に今後ヒロイン・ワスプの登場を示唆するシーンもある。
ただし、蟻が嫌いな人はトラウマになるほど画面所狭しと登場するので注意。
主人公スコットを『40歳の童貞男』などのポール・ラッド、
また、ピム博士を名優マイケル・ダグラスが演じている。

2015年9月18日金曜日

映画:『インクレディブル・ハルク』

〜ストーリー〜
キャプテン・アメリカを生み出したスーパーソルジャー計画を復活させるため、
自らガンマ線による実験の被験者となったバナー博士。
しかし、実験は失敗し、心拍数が高まると緑の超人ハルクに変化する体質となってしまう。
バナーはブラジルに身を潜め治療法を研究する日々を送る。
しかし、ひょんな事から居場所が発覚。
彼を追うロス将軍と凄腕の兵士ブロンスキーの襲撃を受けることとなる。

マーベルシネマティックユニバースの作品としてはアイアンマンの次に製作された2作品目で、
エドワード・ノートン、リブ・タイラー、ティム・ロス、ウィリアム・ハートら豪華キャストが主演を務める。
アベンジャーズに関わることとしては、
唯一主演が変わった作品であり、また、唯一続編が作られていない作品でもある。
内容としてはバナーが治療法を求めて奔走する姿がメインであり、アクションシーンは控えめ。
ハルクがスーパーパワーで画面所狭しと暴れまくる作品…なんてことを期待すると大いに肩透かしを食らうこととなる。
ただ、これは、その他の関連作においても同様の事が言えるので、
続編が作られていないというのはある意味不幸なことかも知れない。

2015年9月2日水曜日

映画:『アベンジャーズ』

〜ストーリー〜
ソーとの戦いに破れ宇宙空間に追放されたロキは、
チタウリという種族に遭遇し地球侵略を目論む。
事態を重く見たSHIELDSのニック・フューリーは、
アイアンマン、ハルク、キャプテンアメリカ、ソー、ホークアイ、ブラック・ウィドウらを集め、
アベンジャーズを結成する。

『アイアンマン』を皮切りに、『インクレディブル・ハルク』、『マイティ・ソー』『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』と続いたマーベルコミック映画の集大成的作品。
映画に必ず知性や思想をテーマとして求める人は絶対に観てはいけない。
この作品は、アクションの迫力だけでも映画を楽しめる人、単純にドキドキやワクワクを楽しみたい人にとって、最高の2時間を与えてくれる。
過去4作を観ていなくても、各キャラクターの能力を把握しておけば十分に楽しむ事ができるだろうし、
観ていた人ならこれまでシリーズに散りばめられた伏線が回収され最高に楽しめること間違いなし。
いがみ合う仲間、強大な敵、絶体絶命の危機、結束するチーム、反撃の瞬間、最後に訪れる大円団…
というヒーローものの醍醐味を頭をカラッポにして楽しめばOK。
アクションは各キャラクターの能力を最大限に活かしたものとなっており、爽快かつ大迫力。
アイアンマンが自由に空を駆け回りミサイルで敵を殲滅したと思ったら、
ハルクはそのスーパーパワーで敵を粉砕。
それを後半はキャラ同士のコンビネーションも組み合わせてこれでもか!これでもか!!と見せつけてくれる。
「日本よ、これが映画だ」というキャッチフレーズが一部で顰蹙を買っていたが、
確かにアクションやSFというジャンルに限れば今の日本じゃ絶対にこんな映画は作れない。
エンドクレジット中に登場するサノスは、
アベンジャーズの言わばラスボス的存在であり、
続くエイジ・オブ・ウルトロンにもエンドクレジットで登場。
また、ガーディアンズオブギャラクシーでは、本編中に登場している。