2013年6月18日火曜日

映画:『エスター』


〜ストーリー〜
ある家族がエスターという女の子を養子に迎えた。
エスターは聡明で義妹ともすぐに仲良くなり、
家族に馴染むのも時間の問題と思われた。
しかし、エスターは家族に牙を剥き、さらに父親を誘惑するようになる。
恐怖を感じた家族はエスターの過去を調べる内に驚愕の事実に突き当たる…。

とある少女がひとつの家族を恐怖に陥れる様を描いたスリラー。
それほど有名なキャストは出演していないが(強いて言うならピーター・サーズガードくらい?)、
実は製作にジョエル・シルバーとレオナルド・ディカプリオの名が並んでいる裏方の豪華な作品。
それが関係しているのかどうかは分からないけど、
エスター役の子役の怪演と堅実なシナリオ構成があいまって面白い作品に仕上がっている。
終盤のどんでん返しもなかなかのインパクト。
DVDのジャケットにはエスターの顔がものすごく怖い顔で映っているけど、
劇中では可愛らしい女の子。

2013年6月13日木曜日

映画:『CURE』


〜ストーリー〜
胸元をXに切り裂くという手口の連続殺人が発生。
いずれの事件も犯人はすぐに捕まり犯行を認めるものの、
動機がはっきりしないうえに犯人同士に何の関連性もなかった。
刑事・高部は事件を捜査を進める内に間宮という容疑者に行き当たるが、
彼の持つ特殊な能力に高部自身も影響を受け始める…。

黒沢清の出世作であり、和製スリラーの金字塔的作品。
何かと説明不足な所が多い作品だが、
わざと考える余地を与える作りにしている感じがする。
デヴィッド・リンチの『マルホランド・ドライブ』なんかが好きな人なら十分にハマれると思う。
役所広司、萩原聖人、うじきつよし、中川杏奈ら主要キャストをはじめ、
出演者の抑えた演技が映画の雰囲気にマッチしていて、
全編を通して漂う不穏な空気が観ている者の緊張感を引き立てる。
1997年と古い作品だが、現代の感覚でも十分鑑賞に耐え得る作品。

映画:『REC ザ・クアランティン』


〜ストーリー〜
TVレポーターのアンジェラは、
消防署を取材中、出動がかかった消防士達と共にとあるアパートへ向かう。
そこでは奇声を上げながら暴れる血まみれの老婆がおり、
ひとりの消防士が噛みつかれて危篤に陥る。
だが、それと同時にアパートは警察、果ては軍隊により閉鎖されてしまう。
一行はアパートから脱出しようと試みるが、
噛みつかれた人間が次々と他の人間を襲い始める。

スペイン産ゾンビ映画『REC』のハリウッドリメイク版。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』以降時折作品が作られるPOV系ホラー映画と、
『28日後』以降の"走るゾンビ"映画をミックスさせたような作品。
ストーリーとしてはありふれた展開で特筆すべき点はない。
前半の消防署のシーンがやたら長くて退屈なのと、
暗い場面が多くて何やってるか分からない事がたまにある(これはPOV作品の仕方ない部分ではあるが…)点を除けば、
そんなにエグい場面もなくそれなりに楽しめると思う。
上記の作品や『クローバーフィールド』が好きな人なら観て損はないだろう。

映画:『16ブロック』


〜ストーリー〜
ベテラン刑事ジャックは夜勤明けのある日、
上司に呼び止められある仕事を押し付けられる。
それは、16ブロック先の裁判所まで証人を護送するだけの簡単な仕事…のはずだった。
だが、その証言は警察の不正を暴くものであり、
それを恐れた同僚達から襲撃を受ける事になる。

ブルース・ウィリス主演のクライムアクション。
ストーリーとアクション自体は凡庸なもので特筆すべき点はないが、
モス=デフが演じる黒人成年とジャック刑事のキャラクター造詣がしっかりしており、
その二人の掛け合いが丁寧に積み重ねられた末に訪れるエンディングでは爽やかな感動を得られる。
クライムアクションではあるがむしろドラマパートを重視して観賞するのが正解かもしれない。

映画:『ブラックサイト』


〜ストーリー〜
FBIのサイバー犯罪捜査官ジェニフアーはとある連続殺人事件を追っていた。
犯人は生きた被害者が殺人ギミックに嵌められている様子をインターネットでリアルタイムにローミング、
その動画のアクセス数が増えるほどギミックが発動していくという残虐な手口を取っていた
捜査を続けていく内に犯人像に近づくジェニフアーであったが、
犯人の魔の手はやがて彼女の家族に及び始める。

ダイアン・レイン主演のサスペンス映画。
SAWシリーズを彷彿とさせる殺人ギミックのインパクトもさることながら、
本作の肝は興味本位でサイトにアクセスする"無名"の人々の"無意識"の悪意が被害者を死に至らしめるという仕掛け、この一点に尽きる。
これが時限爆弾的な緊迫感をもたらすスパイスとなって、作品に味わいを加えている。
テンポも良いのでサクッと変わったサスペンスが観たい気分になった時にオススメ。

映画:『イントルーダーズ』


〜ストーリー〜
スペイン人の少年がある物語の執筆を始めた。
それと時を同じくして、少年の周りには顔のない怪人が夜な夜な現れるようになる。
悪魔憑きも疑われたが、いつしか少年とその母親は行方をくらましてしまう。
数十年後のイギリス。
ある少女が少年の書いた物語を発見する。
そして、それをきっかけに、再び顔のない怪人が現れ、少女を脅かすようになる。

過去のスペインと現在のイギリス。
異なる2つの時間と場所で顔のない怪人に怯える少年と少女。
「彼らは単に精神を病んでいるのか?それとも顔のない怪人が実在するのか?」を軸に、
2つのストーリーがクロスオーバーしていく。
決して派手さはないが、伏線はきちっと回収されるし、
謎が解明されてからもう一捻りあり、丁寧で堅実な作りが光る作品。
主演はクライブ・オーウェン。
わざわざDVD借りて観るほどの映画でもないと思うけど、
深夜テレビやCATVで放映されている分には見ても損はしないと思う。
最近iTunesStoreが見逃した映画や劇場未公開作品流してくれるので助かる。