2015年10月8日木曜日

漫画:『CIVIL WAR』

〜ストーリー〜
ヤング・アベンジャーズが一般市民を巻き込む大惨事を引き起こしたことにより、
ヒーローの持つスーパーパワーが危険視され、
政府に登録されたヒーローのみが活動を許されるという法案が可決された。
法案を推進するアイアンマンと反対するキャプテン・アメリカは、
考えを同じくする同志を集めながらそれぞれの信念の元対立するが、
それはやがてヒーロー同士の争いへと発展していく。

映画『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』の原作コミック。
とある法案を軸に、
それに賛成する者、反対する者、中立を決め込む者など、
ヒーローがそれぞれの信念の元に対立してしまうという悲劇を描いたクロスオーバー作品。
どちらの考えを正解とするでもなく、
それぞれの思惑が複雑に絡み合いながら、
衝撃のラストを迎える大変読み応えのあるストーリーが展開される。
ただし、映画のアベンジャーズシリーズを観ているだけでは、
主要登場人物やその人間関係すら分からない可能性がある。


2015年9月22日火曜日

映画:『ナイトクローラー』

〜ストーリー〜
定職に就くことができず、
コソ泥をしながら自堕落な生活を送るルー。
ある日、彼は偶然居合わせた交通事故の現場で、
その様子を撮影する男達ー事件や事故専門のパパラッチに遭遇する。
撮影用のカメラとアシスタントを手に入れたルーはやがてメキメキと頭角を現し、次々と特ダネを飛ばす。
しかし、その取材はやがて超えてはならない一線を超え始め…。

ジェイク・ギレンホール、レネ・ルッソ主演。
事件・事故専門のパパラッチとなった青年が、
業界のルールも法も無視した常軌を逸する取材で成り上がっていく姿をスリリングに描いたスリラー映画。
このテの映画にありがちなマスコミ・パパラッチあるいは一般大衆批判には目もくれず、
ひとりの青年の狂気とそれを助長するテレビディレクターとの「共犯関係」をひたすら描いている。
この点ではクライムムービーという見方さえ出来ると思う。
勧善懲悪ストーリーではないので、
主人公が犯した罪が裁かれることもなく、
人によってはモヤモヤした思いを抱えたまま鑑賞を終える事になるだろう。
それでも常に画面上を漂う緊張感と、
ジェイク・ギレンホールの鬼気迫る演技で最後まで引っ張ってくれる見応えのある作品。

映画:『アントマン』

〜ストーリー〜
SHIELDのハンク・ピム博士は、
原子間の距離を変化させ万物を拡大・縮小させるピム粒子と、
それを制御するスーツを開発する。
だが、その軍事転用を防ぐためSHIELDを退職。
会社を設立し技術とスーツを封印することを決意する。
彼の弟子であったクロスは、独自にピム粒子の研究を続け、
数年後、イェロージャケットを完成させる。
これを危険視したピム博士は、
窃盗の罪により生活と愛する娘との関係に困っていたスコットをスカウト。
彼にスーツと蟻を操る装置を与え、
アントマンとしてイェロージャケットの奪還を指示する。

マーベルシネマティックユニバースフェーズ2の最終作として公開され、
近日公開予定の『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』にも登場予定のアントマンを主人公とした作品。
ほかのアベンジャーズ関連作品の1作目同様、
ヒーローが生まれるまでの過程とトレーニングが中心の作品だが、
主人公スコットと娘キャシーの関係と、
ピム博士とその娘ホープの関係をクロスさせたドラマパートに力が入れられている。
また、他の純然たるヒーローを描いた作品と比べると、
主人公が元窃盗犯であったり、
平和のためではあるが侵入と窃盗が目的となっている点で異色の作品となっている。
サブキャラもいい味を出しておりアクションシーンにおいてもコミカルなシーンが多く、
親子で安心して楽しく観られるような作りとなっている。
もちろん、他シリーズとの関連を持たせる要素もふんだんにあり、
アベンジャーズの一員であるファルコンとのアクションシーンや、
シビルウォーのキーキャラクターのひとりであるとあるヒーローの登場シーンもあり、
これまでアベンジャーズシリーズを観てきた人なら更に楽しめる趣向もある。
また、アントマン原作からは、
イェロージャケットの他に今後ヒロイン・ワスプの登場を示唆するシーンもある。
ただし、蟻が嫌いな人はトラウマになるほど画面所狭しと登場するので注意。
主人公スコットを『40歳の童貞男』などのポール・ラッド、
また、ピム博士を名優マイケル・ダグラスが演じている。

2015年9月21日月曜日

映画:『キングスマン』

〜ストーリー〜
表向きはスーツの仕立屋として、
あらゆる国際機関から独立し諜報活動を行うスパイ組織「キングスマン」。
要人誘拐事件を追っていたメンバーのひとりが殺害された事から、
捜査の引継と新たなメンバーのスカウトを命じられたハリーは、
かつて命を賭して彼を危機から救ってくれた同僚の息子エグジーをスカウトする。

『キック・アス』のマシュー・ボーン監督が、
新鋭の俳優タロン・エガートを始め、
コリン・ファース、サミュエル・L・ジャクソン、マイケル・ケインら豪華キャストを迎え製作したスパイアクションムービー。
「英国紳士のスパイ」というのを新機軸に打ち立てようとしているのだが、
全体的には暴力的だったり粗暴な人間の出てくるシーンが多くそれほどスマートな印象は受けない。
むしろサミュエル・L・ジャクソンらの登場する極彩色豊かなシーンの方が印象が強く、
ノリ的には『チャーリーズ・エンジェル』に近い気がした。
それは、アクロバティックな動きやスローモーションを多用するアクションシーンという点でも共通しているし、
その中でも敵のボス・ヴァレンタインの義足の秘書の変則的な動きと強さは、
チャリエンの「細い男」とほとんど被って見える。
(とは言え、別にパクリ映画として糾弾したい訳ではない)
ストーリーはスパイものとひとりの青年の成長譚をミックスした可も不可もないもので、アクションシーンは多め。
決して退屈な映画ではないので、
上述のチャリエンや『キック・アス』が好きな人なら同様に楽しめるのではないか。
続編の製作が決定しているらしく、
次回作は世界観の説明が不要になる分、
さらにアクションで楽しませてくれる作品となることを期待したい。

2015年9月18日金曜日

映画:『インクレディブル・ハルク』

〜ストーリー〜
キャプテン・アメリカを生み出したスーパーソルジャー計画を復活させるため、
自らガンマ線による実験の被験者となったバナー博士。
しかし、実験は失敗し、心拍数が高まると緑の超人ハルクに変化する体質となってしまう。
バナーはブラジルに身を潜め治療法を研究する日々を送る。
しかし、ひょんな事から居場所が発覚。
彼を追うロス将軍と凄腕の兵士ブロンスキーの襲撃を受けることとなる。

マーベルシネマティックユニバースの作品としてはアイアンマンの次に製作された2作品目で、
エドワード・ノートン、リブ・タイラー、ティム・ロス、ウィリアム・ハートら豪華キャストが主演を務める。
アベンジャーズに関わることとしては、
唯一主演が変わった作品であり、また、唯一続編が作られていない作品でもある。
内容としてはバナーが治療法を求めて奔走する姿がメインであり、アクションシーンは控えめ。
ハルクがスーパーパワーで画面所狭しと暴れまくる作品…なんてことを期待すると大いに肩透かしを食らうこととなる。
ただ、これは、その他の関連作においても同様の事が言えるので、
続編が作られていないというのはある意味不幸なことかも知れない。

映画:『ギリシャに消えた嘘』

〜ストーリー〜
アテネでツアーガイドとして生計を立てるライダルは、
チェスターとコレットという富豪の夫婦と出会う。
コレットに一目惚れしたチェスターはガイドを申し出て夫婦と共に1日を過ごす。
その晩、夫婦の元にひとりの男が現れ、
口論の末チェスターは男を殺害してしまう。
実はチェスターは架空の投資話を持ちかけ多数の投資家を騙した詐欺師であり、
男は投資家に雇われた探偵であった。
偶然現場に居合わたコレットは、
ふたりを国外へ脱出させるべく同行するが、
時が経つにつれ事態は悪化の一途を辿っていく…。

ヴィゴ・モーテンセン、キルスティン・ダンスト、オスカー・アイザック主演のサスペンス映画。
殺人事件の罪を逃れようと国外脱出を図る夫婦と、
妻に惚れた事から夫婦に協力する若者、
その3人の微妙な三角関係を描く逃亡劇。
ギリシャの美しい風景とは裏腹に、
時が経つにつれ追い詰められ危うくなった精神状態により人間関係にもヒビが入っていく。
全体的にトーンもテンションも低めの映画だが、
先が気になるような緊張感が続き退屈することなく鑑賞できる。
この映画の唯一の難点は大変個人的なことで恐縮なのだが、
キルスティン・ダンストが一目惚れするほど美人でないこと。
本作に限らず女優としては素晴らしいと思うのだが、
どうも彼女が美人扱いを受けるのに違和感を感じてしまう。