ワカンダ王国でのクロスボーンズとの戦闘により、
一般市民に犠牲者を出してしまったアベンジャーズ。
彼らの持つパワーは危険視され、
その活動を国連の監視下に置くソコヴィア協定が提案されたことから、
チームは協定に賛成するアイアンマン=トニー・スタークと反対するスティーブ・ロジャース=キャプテン・アメリカを筆頭に二分されてしまう。
そして、協定の調停式を迎えたその日、
爆弾テロが発生し多数の被害者が出る。
容疑者として挙げられたのは、
ロジャースのかつての友であり、
ウィンターソルジャーとしてアベンジャーズとも戦いを繰り広げたバッキーだった。
事件の背後に陰謀を嗅ぎ取ったロジャースは、
自らの信念の元、バッキーを守るためにかつて共に血を流した仲間との戦いを選択する…。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のその後を描く、
『キャプテン・アメリカ』シリーズの最新作。
原作は同名のコミック。
原作はヒーローの監視法案をきっかけに二分されたヒーローらの駆け引きや戦いをひたすら描いていたが、
同じプロットをなぞりつつ本シリーズの過去・現在・未来を繋ぐ映画オリジナルの設定を組み込んだ会心の出来。
ひたすらシリアスな展開が続くため、
これまでのアッケラカンとした雰囲気を求めると面食らってしまうかも知れない。
アクションは言わずもがなの素晴らしいクオリティ。
戦いの結末はぜひ鑑賞してもらいたい。
核心に触れない部分でのネタバレを挙げると、
○予告に登場済みだがスパイダーマンがいよいよMCUに参戦。
スポット参戦ではあるが、
とにかくベラベラ喋る設定や、
糸の弾力を利用してのキックなど原作の雰囲気をよく体現できている。
スタークが新しいスーツを与えたというところも原作通り。
メイおばさんのまさかの設定にも注目。
○アントマンがアベンジャーズシリーズに本格参戦。
原作ではゴライアスというキャラが担当していた「巨大化枠」まで担当。
現在を知らない人からのアントじゃないじゃん!というツッコミが聞こえそうだが、
ゴライアスは原作で大きな意味合いを持つキャラクターであるため、この展開は実はアリ。
○これまでエージェント13としてシリーズにちょろっと出ていたエージェント、
シャロン=カーターにも活躍の場が与えられている。
実は彼女も原作ではキャプテン・アメリカの恋人。
(映画ではロマンスシーンが割と唐突)
今後の作品での活躍にも期待。
○単品作品が公開予定のブラックパンサーがシリーズ初登場。
キャプテン・アメリカの盾の素材であるヴィラニウムの原産国ワカンダの王であり、
そのスーツに身をまとったヒーロー。
原作ではXMENのストーム(映画シリーズのハル・ベリー)と結婚したがとある(映画では版権の都合で描かれない)事情で離婚している。
映画シリーズファンのみならず、
原作ファンの期待にも十分応えられる出来に仕上がっていると思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿