SHIELDのハンク・ピム博士は、
原子間の距離を変化させ万物を拡大・縮小させるピム粒子と、
それを制御するスーツを開発する。
だが、その軍事転用を防ぐためSHIELDを退職。
会社を設立し技術とスーツを封印することを決意する。
彼の弟子であったクロスは、独自にピム粒子の研究を続け、
数年後、イェロージャケットを完成させる。
これを危険視したピム博士は、
窃盗の罪により生活と愛する娘との関係に困っていたスコットをスカウト。
彼にスーツと蟻を操る装置を与え、
アントマンとしてイェロージャケットの奪還を指示する。
マーベルシネマティックユニバースフェーズ2の最終作として公開され、
近日公開予定の『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』にも登場予定のアントマンを主人公とした作品。
ほかのアベンジャーズ関連作品の1作目同様、
ヒーローが生まれるまでの過程とトレーニングが中心の作品だが、
主人公スコットと娘キャシーの関係と、
ピム博士とその娘ホープの関係をクロスさせたドラマパートに力が入れられている。
また、他の純然たるヒーローを描いた作品と比べると、
主人公が元窃盗犯であったり、
平和のためではあるが侵入と窃盗が目的となっている点で異色の作品となっている。
サブキャラもいい味を出しておりアクションシーンにおいてもコミカルなシーンが多く、
親子で安心して楽しく観られるような作りとなっている。
もちろん、他シリーズとの関連を持たせる要素もふんだんにあり、
アベンジャーズの一員であるファルコンとのアクションシーンや、
シビルウォーのキーキャラクターのひとりであるとあるヒーローの登場シーンもあり、
これまでアベンジャーズシリーズを観てきた人なら更に楽しめる趣向もある。
また、アントマン原作からは、
イェロージャケットの他に今後ヒロイン・ワスプの登場を示唆するシーンもある。
ただし、蟻が嫌いな人はトラウマになるほど画面所狭しと登場するので注意。
主人公スコットを『40歳の童貞男』などのポール・ラッド、
また、ピム博士を名優マイケル・ダグラスが演じている。
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