2013年12月15日日曜日

映画:『鑑定士と顔のない依頼人』

~ストーリー~
世界的に有名な骨董品の鑑定士でありオークショニアであるオールドマン。
彼の元にクレアと名乗る女性から、
亡き父が遺した骨董品の数々を鑑定するよう依頼が入る。
彼女は広場恐怖症という精神疾患にかかっており、
オールドマンを公私に渡り翻弄する。
しかし、交流を深める内に愛が芽生え始め、ついにふたりは結ばれる。
クレアの病状も急速に回復し順調に見えたふたりの結婚生活。
しかし、それでもなおクレアには秘密があることをオールドマンは知る由もなかった…。

『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督が、
パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズにおけるキャプテン・バルボッサの怪演が記憶に新しいジェフリー・ラッシュを迎え製作したミステリー。

ストーリーの全てが伏線。
全ての謎や鑑賞中に感じた違和感がラストのどんでん返しで見事に氷解される。
そんなサスペンスとしての構成の巧みさもさる事ながら、
登場人物が織り成す重厚な人間ドラマも見もの。
この辺りはさすがジュゼッペ・トルナトーレ監督。
半券の提示で2回目1000円というキャンペーンが行われているが、それも納得の出来。
ややネタバレになるが、プロットとしては『dot the i』に似た部分があり、
両作品ともオススメしておきます。