2016年5月8日日曜日

漫画:『ウルヴァリン:シビル・ウォー』

〜ストーリー〜
ウルヴァリンはサイクロプスを始めとする仲間に反対されながらも、
シビルウォーのきっかけとなったナイトロを単身追っていた。
その中で、今回の事件の背景にとある陰謀がある事を突き止める。

罪のない子どもらが犠牲となった現場を目の当たりにしたウルヴァリンが、
惨事のきっかけを作ったヴィラン・ナイトロを単身追う姿を描いた原作派生作品。
映画はオリジナル設定のためクロスする部分は全くないのだが、
事件の背景にとある陰謀が蠢いていた事が発覚し、
シビル・ウォーの世界観に広がりを見せる。
ウルヴァリン以外にもアイアンマンや妹を殺された復讐に燃える海底王国アトランティスの王ネイモアらが活躍する。
オリジナル原作を読んでおけば、
映画でも馴染みのウルヴァリンを主人公にした作品ということで馴染みやすい作品。

漫画:『X-MENユニバース:シビルウォー』

〜ストーリー〜
M-Dayにより多くのミュータントが能力を失っているX-MENやXファクター。
生活の再建が最優先課題である彼らは、
ヒーロー登録法案を静観する立場をいち早く取ったものの、
考え方の違いから対立を余儀なくされていた。
その頃政府は、
ヒーロー登録法案をきっかけに活動を活発化させていたヴィラン達や、
法案に反対するヒーロー達の対応に追われていた。
少しでも駒となるヒーローを確保したい政府は、
デッドプールをスカウトし、
X-MENのひとりであるケーブルと共に任務に当たらせるが…。

大人の都合でマーベル・シネマティック・ユニバースシリーズには一部キャラクターのみ参戦のX-MEN。
しかし、他のヒーローらと同じくシビルウォーにより混乱する彼らの姿と、
実写映画公開予定のデッドプールの姿を描いた映画原作派生作品。

M-Dayとは、エイジオブウルトロンに登場しているスカーレット・ウィッチの能力が極限にまで達し、
X-MENらの能力が喪失してしまうという一大事件。
本作では、ただでさえ生活再建が最優先課題である彼らがシビルウォーに巻き込まれる悲劇の姿を描いている。
X-MEN原作とM-Dayのことを知らなければ楽しめない点では一見さんお断りの、
しかもやや重めなストーリー展開。

打って変わってデッドプール編は、
彼のキャラクターもあり割とあっけらかんとしたストーリーが繰り広げられる。
そんな中でも未来から来たミュータント・ケーブルのみならず、
合衆国大統領を始めとする政府がヒーロー登録法案に対してどのように考えているか、
それについて議論する姿が描かれるなど、
やはり重厚なストーリーも展開される。

最新映画作品が公開予定のX-MENのオリジナル設定を知るうえでも貴重な作品だが、
とにもかくにもシビルウォーとX-MEN原作を知らなければ簡単には楽しめない作品。