〜ストーリー〜
人気セラピストの父・ステージママの母・13歳にして麻薬中毒である人気子役の弟というハリウッドセレブの家庭に生まれたアガサ・ワイス。
彼女はとある事件を起こしフロリダに送られていたが、
18歳を機にハリウッドに戻り落ち目の女優ハヴァナの秘書となった。
彼女の帰還によりワイス家に不穏な空気が流れ始める。
2014年のカンヌ国際映画祭にて、ジュリアン・ムーアが女優賞を受賞。
作品自体もパルムドールにノミネートされるなどして話題となった作品。
わがままなセレブ女優や人気子役、渦巻く野心と嫉妬、酒とドラッグなど、
ややもするとゴシップ的なハリウッドの裏側をひとつの家族とひとりの女優を通じて風刺しているが、
日本の芸能界でも同じような話を聞くところからすると、
芸事の世界というのは万国共通で魑魅魍魎の蠢く世界なんだろうなーと思わせられる。
ストーリーは、アガサ、ワイス家の抱える秘密が何なのかを明かさぬまま少々ミステリーチックに進行する。
登場人物はほぼ全員イカれているがリアリティは保たれるよう冷静に描かれている。
そんな中、ジュリアン・ムーアの怪演がストーリーに刺激を加える激辛のスパイスとなっている。