2016年8月13日土曜日

映画:『サバイバル・オブ・ザ・デッド』

〜ストーリー〜
死者が蘇るようになり3週間後。
元州兵のサージら一行は、
ゾンビの現れない安全な島があるという情報を得る。
しかし、その島では、
ゾンビは全て再び殺すべきというオフリン派と、
ゾンビとの共存の道を探るために生かしておくべきだというマルドゥーン派に分裂しており、
サージらはその対立に否応なく巻き込まれることになる。

ジョージ・A・ロメロが2009年にメガホンを取り制作したゾンビ映画。
本作のゾンビは「生前の行動を繰り返す」という設定を持っており、
そんな知性があるなら飼いならすことができるのでは?と考える一派と、
とにかく危険を排除しようとする一派との対立がメインに描かれる。 
ただ、西部劇を参考にしたというこの対立だが、
限られた人数のおっさん同士が話し合うこともほとんどなく銃を向け合うというものでどこかショボい。
また、ゾンビの行動についてもあっさりとしか描かれておらず、
全体的に何がやりたかったのかよく分からない超薄味な映画になってしまっている。
グロいシーンもほとんどないし。

2016年8月11日木曜日

映画:『コングレス未来学会議』

〜ストーリー〜
落ち目のハリウッド女優・ロビンは、
契約している映画配給会社ミラマウントからとあるオファーを受ける。
それは、彼女の身体・感情など全てをスキャンしCGキャラクター「ロビン」を作成、
今後は「ロビン」を映画に出演させるというものだった。
初めはオファーを拒否したロビンであったが、
難病を抱える息子の症状は日に日に悪化しており、
彼の看病と治療に専念するため契約することを決意する。
20年後、科学技術はより進歩し、
ミラマウントは現実と虚構の境目を飛び越える究極のエンターテイメントを与える薬品を製造した。
その発表会に呼ばれたロビンは、
想像を絶する世界に足を踏み入れることになる。

本人役のロビン・ライト主演、
ハーヴェイ・カイテル共演のSF作品。
前半は、少し変わったSF設定を持つヒューマンドラマなのかな?と思って観ていると、
20年後の世界からはほぼアニメーションでストーリーが展開される。
これは、現実をアニメと認識させるミラマウントの薬品によるものなのだが、
ここからは非現実的な場面が連続し、
展開も二転三転していくため付いていくのが大変になる。
家族愛を深く描くでもなし、
行き過ぎた科学技術に警鐘を鳴らすでもなし、
この作品で何を伝えたかったのかもよく分からない。
サンなんたら映画祭で絶賛なんて作品は奇をてらったものばっかで毎度こんなもんかと思う。

映画:『砂上の法廷』

〜ストーリー〜
とある大物弁護士が殺害され、彼の息子が容疑者として逮捕された。
家族と付き合いのあった弁護士ラムゼイは弁護人を引き受け裁判に挑むが、
何かを隠そうとする証人や何故か黙秘を貫く息子により、弁護は難航する。

キアヌ・リーブス、レニー・セルヴィガー共演の法廷サスペンス。
何の工夫も変哲も無いふっつーの法廷サスペンス。
警察や弁護士が裏で裁判の裏で事件の真相を掴んで〜…というシーンがほとんどないため、
ラストにちょっとしたどんでん返しはあるものの、
非常に唐突な印象を受ける。
ストーリーはとにかく淡々と進み、
BGMすらほとんどないため、
疲れた時の睡眠導入剤にはうってつけかも。

2016年8月7日日曜日

映画:『オートマタ』

〜ストーリー〜
2044年、太陽嵐の増加による環境の悪化から、
世界の人口は0.3%にまで落ち込んだ。
荒廃した都市にあって、
急速に数を減らした人類の労働力に取って代わったのは、
ROC社が製造した人工知能ロボット「オートマタ」であった。
ある日、その危険性からROC社のみに認められたはずの改造を施された個体が発見され、
調査員のジャックは事件の真相を探るように会社から命じられる。

アントニオ・バンデラス主演のSFスリラー。
ロボットが自我に目覚めたら?というSF定番の設定を持つ作品。
前半の捜査パートはそれなりの緊張感を持って鑑賞できるのだが、
後半は思いついたシーンを繋ぎ合わせただけじゃないかと思うほど理解不能な展開が続き幕引きとなる。
よく似た設定でも『アイ,ロボット』の方がよほどエンターテイメント性に溢れていて楽しい。

映画:『SPY』

〜ストーリー〜
CIAのエージェントであるファインは、
武器商人レイナを追う任務の最中殺害されてしまう。
彼のサポート役で元教師、40歳独身、おしゃべりで”ぽっちゃり”体型のスーザンは、
彼の仇を討つため現場のエージェントに志願する。
ターゲットを追ってパリへ向かったスーザンの前に、
彼女の起用に反対しCIAを辞めたフォードが現れ…。

『ブライズメイズ 史上最悪のウエディングプラン』で絶賛されたメリッサ・マッカーシーと、
ジュード・ロウ、ジェイソン・ステイサム主演のアクションコメディ映画。
日本では劇場未公開だが、
『コードネームU.N.C.L.E』を公開するくらいならなぜこちらを公開しなかったのかと思うほどの掘り出し物の映画。
全体的にコメディ要素が強く、
やや下ネタが多いものの、
明るいおデブと個性的な登場人物たちの掛け合いは大変楽しい。
ストーリー展開のテンポが良く、
アクションシーンもスパイスとなっており、
中だるみなく最後まで面白おかしく鑑賞できる。
ただし、本作のジェイソン・ステイサムは完全にお笑い役なので、
彼のアクションに期待するのは禁物。
むしろ、制作サイドの苦労が偲ばれる、
スーザンのアクロバティックな動きに注目。