2013年12月31日火曜日

映画:『マン・オブ・スティール』

〜ストーリー〜
幼い頃から他人とは違う能力を持っていることに苦悩していたクラーク。
ある日、彼はクリプトンという崩壊した星の生き残りであるという出自を知ることとなる。
その頃、クラークと同じく、クリプトン星の生き残りであるゾッド将軍が地球に襲来。
クリプトンを再興すべく地球人とクラークに戦いを挑む。

『ダークナイト』シリーズのクリストファー・ノーラン製作総指揮、
『300』のザック・スナイダー監督によるスーパーマン新シリーズ。

この作品は、スーパーマンについての知識や思い入れがないほど楽しめる映画である。
特に、
○本作のクラーク・ケントは33歳にして未だ自分探しをしているフリーター。
○街が崩壊して人々が危機に陥っても構わず敵と戦い続けている。
という2点についてはこれまでのスーパーマン像とはまったく異なる。
したがって、いわゆるスーパーマンを観たいと思って本作を鑑賞すると肩透かしを食らうだろう。
ただ、そうでない人も楽しめるかと言うと、それも微妙。
クラークが出自を見つけるまで1時間、
そこからなんやかんやがあって約15分、
ほとんどアクションがなく、
ひたすら33歳のおっさんのアイデンティティー探しと、
幼少期の思い出話を鑑賞しなければならず、非常に退屈。
そんな所は無駄に丁寧なくせに、
地球人とクリプトン星人が普通に英語で会話してたり、
いち新聞記者が辿り着いたスーパーマンの正体をアメリカ政府がいつまで経っても把握できてなかったりと、
適当な部分もまま目立つ。

続編の製作が決定しており、バットマンと共演するとの話もある。
前半のグダグダは次作では省けるため、
もう少し痛快なものになるかも知れない。
本作ではスーパーマンの弱点であるクリプトナイトや、
宿敵レックス・ルーサーが姿を見せていない。
この辺りとバットマンの絡みがあればそれはそれで面白そう。

2013年12月30日月曜日

映画:『パシフィック・リム』

〜ストーリー〜
突如現れた巨大地球外生命体KAIJU。
人類は人型兵器イェーガーを操り戦いを挑んでいたが、
次々と出現し進化し続けるKAIJUに苦戦を強いられ、
世界は滅亡の危機に瀕していた。
いよいよ最終決戦に臨まんとしたその時、
過去最大級のKAIJUが姿を現した…。

ギレルモ・デル・トロ監督によるロボット映画。
巨大ロボットで巨大怪獣と戦うというプロットが、
怪獣映画というよりは日本のロボットアニメを彷彿とさせる。
『インデペンデンス・デイ』とまったく同じストーリーで、
空軍とUFOの戦闘シーンの代わりに、
『トランスフォーマー』のプロレスが挿入されている、
といった感じの映画。
巨大ロボットと怪獣が画面所狭しと暴れ回るシーンを観て興奮する、
それだけの映画でありそれ以外を目的とした鑑賞はお断り。
ヒロインに菊地凛子、また、そのヒロインの幼少期を芦田愛菜が演じている。