FBIの捜査官であった妻をテロで亡くしたマイケル。
彼は大学でテロリズムの歴史について教鞭を振るっていた。
ある日、設計技師であるラングとその家族が隣家に越してきた。
大怪我をしたラングの息子を助けた事から交流を深めるふたり。
しかし、マイケルはひょんな事からラングがテロリストではないかという疑念を抱き始める。
ジェフ・ブリッジス、ティム・ロビンス共演のサスペンス映画。
隣人がテロリストである事に気付いた男が、
そのテロ計画を阻止せんと孤立無援の中奮闘する姿を描くという、
古いシュワちゃんの映画にでもありそうなストーリーなのだが、
1シーンも見逃せない緻密なストーリー構成、
深いキャラクター造形とそれにリアリティを持たせる俳優陣の演技、
この2つがうまく組み合わさって、
最後まで緊張感を維持したまま鑑賞を楽しめる。
そして、全ての謎が氷解する最終盤のワンシーンと、
その後のエピソードに度肝を抜かれる事間違いなし。
1999年公開の古めの映画だが、
テロに対する恐怖や素性のわからない隣人との人間関係というテーマは、
むしろ現代の方が真に迫ってくるテーマであると思う。