スカイネットとの戦いに勝利したジョン。
しかし、すんでのところでサラを抹殺するために過去に向かうT800型ターミネーターを取り逃がしてしまう。
カイルはサラを守るために過去へ向かうことを志願するが、
いよいよ過去へ転送される間際、
ジョンが何者かに襲われる姿を、
そして、経験していないはずの2017年の自身の幼少期の姿を見る。
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1984年に到着したカイルは、
早速ターミネーターの襲撃を受ける。
しかし、彼を襲ったのは液体金属の身体を持つT1000型ターミネーターだった。
しかも、彼を助けに現れたのは、
既に自らの運命を悟り戦士として目覚めていたサラ、そして、T800だった。
サラは9歳の時にT1000に襲われたところをT800に救われ、
以来T800を”おじさん”と慕い審判の日に備えてきたという。
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過去が改変されていることに戸惑いながらも、
カイルとサラは審判の日を止めるべく、
サラとT800が密かに準備していたタイムマシンを使い、2017年に向かう。
そこに現れたのは、
カイルが過去に転送される前に何者かに襲われたはずのジョンだった。
アーノルド・シュワルツェネッガーがターミネーターとして復帰を果たし、
新たな”時間軸”を舞台としたターミネーター最新作。
新たな世界観の中で謎が謎を呼ぶ展開が繰り広げられるが、
ストーリーは御都合主義に満ち溢れ、
また続編を見込んでの事なのか謎はほとんど解決されないままエンディングを迎えてしまう。
アクションシーンは見応え十分のものだが、
ターミネーター1作目と2作目が未だに愛される要因である追われる恐怖を描くスリラー要素は微塵もなく、
結果、単なるアクション大作といった感じにまとまってしまっている。
本国アメリカでの評判も芳しくないらしく、
続編製作はどうなるか分からない。
しかも、アクションをここまでド派手に作ってしまうとまたスリラー路線に戻すというのも難しいだろう。
続編が出るなら謎はあっさり解決させて、
ひたすらアクションで楽しませてくれるような作品でいいかも。