2015年8月1日土曜日

映画:『私はゴースト』

〜ストーリー〜
エミリーは郊外の屋敷でひとり慎ましく生きていた。
ある日、シルヴィアと名乗る女の声が屋敷に響いた。
彼女は霊媒師で、屋敷に取り憑いているエミリーを成仏させるためにやって来たという…。

ニコール・キッドマンの『アザーズ』は、
実は私らの方が幽霊でしたぁというオチだったが、
本作は割と早い段階で自分が幽霊であることに気付き、
成仏できない原因を姿の見えない霊媒師と探っていくという変わったストーリーの映画である。
この映画の世界の幽霊は何パターンかの1日を毎日繰り返すという設定のようで、
中盤まで似たようなシーンが何度も何度もリピートされ、正直退屈になる。
ただ、ここを我慢しないと後半の怒濤の展開の意味が分からなくなってしまう。
こういった設定・ストーリーもさることながら、演出も斬新過ぎる。
まず、基本として角丸の長方形の中に映像が流れる。
屋敷内のほぼ定点化された位置から撮影されており、特に前半はパンもチルトもズームもほとんどない。
音楽も本当に最低限だけ。
まるでカラーになったヌーヴェルヴァーグか、
ヨーロッパの実験映画でも観ているかの気分になる。
ひたすら斬新。

2015年7月26日日曜日

音楽:Mr.Children『Stadium Tour 2015 未完』

2015/7/24@ヤンマースタジアム長居

REFLECTIONの曲を除くと、
全体的にはマイナスからのリスタートを歌詞にした曲が多いように感じた。
あたかも小林武史のプロデュースから外れたMr.Childrenが、
彼ら自身に再出発の誓いを立てているかのように思われた。
曲調的にも、最近のライブでは定番であった「エソラ」などのポップチューンは息を潜めており、
やはり小林武史のアレンジからの脱却/これからのMr.Childrenを表現するためのセットリストであるという印象を受けた。
(バンド構成もサポートにSUNNYさんが入っただけだし)

今回のライブで印象的だったことのひとつが、
なんと田原・中川の両氏が喋ったこと!
これは本当に珍しい。
何回かライブに行ってるけど初めてだったんじゃないかしらん。
桜井さんのMCもいつもより多く、
また、I wanna be thereの際の照明を観客のスマホのライトに頼るという演出(プラネタリウムに来たかのように本当にキレイだった!)があったりと、
先述の再出発に加えMr.Childrenのメンバーと言うのか「枠」といったものを観客にまで拡大しようと試みているようだった。
スマホのライトの演出については、
その後のTomorrow never knowsで観客が勝手に取り入れるなど思わぬハプニングも。
(これもたいそうキレイで一体感は生まれたのだが、普通のライブならケータイを取り出すというアウトな行為である笑)
ハプニングと言えば、
ニシエヒガシエで桜井さんが転倒するという事案が発生。
序盤の盛り上げに一役買ってしまっていた。

個人的には、
I can make it と終わりなき旅の時に感極まって、
密かに涙をこぼしていた(笑)
この2曲はちょっと疲れてる時はグッとくる。



〜セトリ〜
未完
擬態
ニシエヒガシエ
光の射す方へ
CHILDREN'S WORLD
運命
fight club
斜陽
I can make it
忘れ得ぬ人
and I love you
タガタメ
蜘蛛の糸
REM
WALTZ
フェイク
ALIVE
進化論
終わりなき旅
幻聴
足音〜Be strong
(アンコール)
I wanna be there
overture〜蘇生
fantasy
Tomorrow never knows
innocent world
Starting over
※福岡と同じみたいです。