2015年1月17日土曜日

映画:『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』

~ストーリー~
冴えない青年ティムは、
21歳の誕生日に父親から、
彼の一族には過去に戻るタイムトラベルの能力を持っているという事を告げられる。
彼は能力を駆使して人生のリセットを繰り返し、
順風満帆な生活を送っているように思われたのだが、
やがて避けられない運命のターニングポイントに直面すると共に、
人生において大切な事が何なのかに気付き始める…。

『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーライル監督作品。
タイムトラベルにより人生のリセットを繰り返す男の姿を描いたヒューマンドラマ。
「特別な力を持つからと言って幸せな人生を送る事はできない」
「平凡で退屈な人生の素晴らしさ」
といったテーマに特に目新しさはない。
むしろ、映画前半、能力を駆使して好きな女の子をゲットしようと奔走するシーンに人間らしさを感じられ楽しく鑑賞が出来た。

現在の記憶を残したまま過去に戻る事が出来るというチート能力だが、
それは、過去に戻る度に戻った分と同じだけの年月の人生を繰り返さなければならないという事であり、
(映画の構成上仕方はないが)それを無視して何度も人生をリセットする、
あるいは、人生が目論見通りに進んでいくという点にはご都合主義的なものを感じた。
同じ時空改変ものの『バタフライ・エフェクト』の素晴らしさを再認識。
主演は、ハリー・ポッターシリーズのドーナル・グリーソンと、
シャーロック・ホームズシリーズのレイチェル・マクアダムズ。
また、パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズで、
ディヴィ・ジョーンズを怪演したビル・ナイと、
ベケット卿を演じたトム・ホランダーが脇を固める。