2016年5月7日土曜日

漫画:『ブラックパンサー 暁の黒豹』

〜ストーリー〜
貴重な鉱石ヴィヴラニウムの原産国であるワカンダ王国は優れた科学技術を有し、
これらを狙う他国や集団の襲撃を跳ね除け、
長年にわたり独立を保ってきた。
かつて国王の暗殺に成功しながらもその息子ティチャラに銃で撃たれたことから任務に失敗した暗殺者クロウは、
復讐のためにライノやラジオアクティブマンらを引き連れワカンダ王国へ攻め込む。
さらにこの事態に乗じ、
アメリカはワカンダ王国をその手中に収めようと、
サイボーグゾンビ部隊を秘密裏に派遣する。
ブラックパンサーことティチャラはこの事態に立ち向かう。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』に登場し、
今後単体での作品も公開予定のブラックパンサー原作コミック。
本作には2005年のシリーズと、
初登場となる1961年の『ファンタスティック・フォー』のエピソードが収録されている。
国の守り神である黒豹を模したヴィヴラニウム製のスーツに身を包み、
アイアンマンことトニー・スタークを超える資産と頭脳を持つとされるヒーロー。
空を飛んだりビームを出すような特殊能力はないが、
キャプテン・アメリカを上回る身体能力と格闘技術を持つ。
正義の心を持つ正統派ヒーローという感じなので、
勧善懲悪モノが好きな人なら楽しめるはず。

2016年5月4日水曜日

漫画:『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー』

〜ストーリー〜
ヒーロー登録法案に反対するスティーブ・ロジャース=キャプテンアメリカを捕らえるため、
ヒル司令官はシールドのエージェントであり、
キャプテンアメリカの恋人でもあるシャロン・カーターに彼をおびき出すための任務を与える。
だが、その裏には混乱に乗じて世界征服を企むレッドスカル率いるハイドラの影があった。
その頃、ヒーロー同士の戦いを阻止しようとするニック・フューリーの指示の下、
キャプテンアメリカの旧友バッキー=ウィンターソルジャーは、
シールドの基地に潜入しトニー・スターク=アイアンマン側の情報の入手を試みるが、
図らずもそれはハイドラとの戦いに繋がっていくのであった。

ヒーロー登録法案を巡るヒーロー同士の戦いを描いた『シビル・ウォー』の派生作品。
タイトルにはキャプテンアメリカの名前が掲げられているが、
主人公は彼の恋人シャロン・カーターと旧友ウィンターソルジャーことバッキー。
映画でもこのふたりはキーキャラクターであるが、
本作の要素は取り入れられていない。
あくまでキャプテン・アメリカの原作を既読しているか設定を知っており、
かつ、シビル・ウォーの後に続く一大事件を描いたキャプテンアメリカの新シリーズを楽しむためのものと位置付けたうえで購読した方が良い。
これを理解したうえでの購読であるなら、
シビル・ウォーの世界観の広がりを感じることができるだろう。
一番のネックは2400円という価格設定かも。

2016年5月3日火曜日

映画:『ピエロがお前を嘲笑う』

〜ストーリー〜
冴えない青年ベンヤミン。
彼の特技はハッキングであり、ひょんな事から出会ったマックスらと、ハッカー集団CLAYを結成する。
伝説のハッカー・Mr.Xに認められたいという一心から、
彼らは政府の組織などに次々とハッキングを仕掛けるが、
警察から追われる身となってしまい、
さらには殺人事件に巻き込まれてしまう。

ドイツ製サスペンス映画。
マインドファックムービーなるたいそうなキャッチコピーが付いているが、
容疑者の独白とその裏付けを取ろうとする警察の捜査の二方向から事件の真相を炙り出していくという至極真っ当なサスペンス作品。
ラストは二転三転するどんでん返しが待っている。
作り込みが甘いかなと思う部分もいくつかあるが、
安心して観ていられる作品。