2014年8月18日月曜日

映画:『アナと雪の女王』

〜ストーリー〜
アレンデール国の王女・エルサは、
氷を自由に操る能力を持っていた。
ある日、自分の能力で妹アナを命の危険にさらしてしまった事から、
エルサは自室に閉じこもり、
能力を制御できる日が来る日を待つこととなった。
両親が死んでしまい数年後、
王位の継承式でエルサは再び能力を暴走させてしまう。
国がどんどん雪と氷に閉ざされていく中、
アナは山岳地帯に姿をくらませたエルサを追う。

主題歌「Let It Go」と共に世界中で大ヒットを飛ばしたディズニーのCGアニメーション映画。
雪と氷の表現は素晴らしいし、
「Let It Go」を始めとした楽曲もキャッチーで耳触りが良いものが多い。
この辺りはさすがディズニーと思う一方、
ストーリーは甚だ凡庸で特筆すべき点はない。
雪だるまが夏に憧れるという退屈なミュージカルに5分を割くくらいなら、
やけにアッサリとした序盤の”事件”から両親の死を経ての王位継承式までを深く描くことで、
ストーリーやアナとエルサの姉妹愛しっかりとした背景を持たせるべきだった。
本作を凡庸・またはつまらないと評する声に対して、
原語である英語でストーリーを理解すべきという指摘もあるが、
例えばアラジンにしろ美女と野獣にしろ、
元の言葉の意味が分からなくても素直に楽しく満足を覚えられる作品は山ほどある。
本作のヒットには、
映像と音楽、そして、マーケティングの効果が寄与していることは、
違えようの事実であると思われる。