~ストーリー~
21世紀末に勃発した戦争により、
人類は富裕層のブリテン連邦と貧困層のコロニーに分かれて住む事となり、
地球の真反対に存在する2つの地はエレベーターで繋がれていた。
マイサイアスを中心とするコロニーの住民はブリテン連邦の圧政からコロニーを解放しようと連邦に対しテロ活動を仕掛けていたが、
連邦の代表コーヘーゲンはそれに対しロボット警官シンセティックの増産によりますますコロニー政策を厳格化していった。
シンセティックの製造工場で働くダグラスは毎晩自分が別の人間であるという夢に苛まれていた。
ある日、ダグラスは、夢の正体を探ろうとトータル・リコール社に足を踏み入れる。
だが、そこに運悪く警官隊が現れ、彼は拿捕されてしまう。
その瞬間、ダグラスは彼を取り囲む警官たちを次々となぎ倒し、トータル・リコール社から脱出したのだった。
サイバーパンク小説の第一人者、フィリップ・K・ディックの『追憶売ります』が原作、との説明より、
シュワちゃんとシャロン・ストーン主演の90年代を代表する(?)SF映画『トータルリコール』のリメイクと説明した方がピンとくる作品。
フィリップ・K・ディックの作品は未来世界の日常生活を描いた割と地味な小説が多くて、
映画化される場合は設定だけを頂いてド派手なサイバーパンク映画にされる事が多い。
90年版も多分に漏れず、おばちゃんの顔がパッカーンと開いたらシュワちゃんだったり、目玉がビヨーンと飛び出るシーンとか、コメディチックな要素も含んだド派手なSFアクションだった。
その意味でもシュワちゃん版映画のリメイクと言った方が実は正解。
ただし、こちらはシリアス路線。
基本的な設定が幾つか変更されており、
製作サイドはリアルを目指した…とか言ってるけどストーリーなんてあってないようなもん。
一応観客を驚かせようとする仕掛けは数カ所あるものの、
サイバーパンクをよく観る人ならありきたりな仕掛け。
むしろ、90年版のおっぱい3つミュータントや、顔パッカーンおばちゃん(←ただし、これは一捻りあり)を再現してる事の方にビックリ。
細かい事を言えば、工場の同僚の設定や、リコール社を勧めた同僚の設定なんかをきちんと作っておて線に忍ばせとけばちょっとは捻りの効いたストーリーになったのではと思う。
ただ、この映画はストーリーなんてどうでも良くて、アクションを楽しむためのもの。
体感時間で上映時間の8割以上。本当にアクションしっぱなし。
カーチェイスや複雑に交差するエスカレーターのシーンも良いけど、
個人的にはケイト・ベッキンセールがあのキレイなお顔を鬼の形相に変えて、
コリン・ファレルをボッコボコにしてるのが一番痛快だった。
『アンダーワールド』でとった杵柄?
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