アテネでツアーガイドとして生計を立てるライダルは、
チェスターとコレットという富豪の夫婦と出会う。
コレットに一目惚れしたチェスターはガイドを申し出て夫婦と共に1日を過ごす。
その晩、夫婦の元にひとりの男が現れ、
口論の末チェスターは男を殺害してしまう。
実はチェスターは架空の投資話を持ちかけ多数の投資家を騙した詐欺師であり、
男は投資家に雇われた探偵であった。
偶然現場に居合わたコレットは、
ふたりを国外へ脱出させるべく同行するが、
時が経つにつれ事態は悪化の一途を辿っていく…。
ヴィゴ・モーテンセン、キルスティン・ダンスト、オスカー・アイザック主演のサスペンス映画。
殺人事件の罪を逃れようと国外脱出を図る夫婦と、
妻に惚れた事から夫婦に協力する若者、
その3人の微妙な三角関係を描く逃亡劇。
ギリシャの美しい風景とは裏腹に、
時が経つにつれ追い詰められ危うくなった精神状態により人間関係にもヒビが入っていく。
全体的にトーンもテンションも低めの映画だが、
先が気になるような緊張感が続き退屈することなく鑑賞できる。
この映画の唯一の難点は大変個人的なことで恐縮なのだが、
キルスティン・ダンストが一目惚れするほど美人でないこと。
本作に限らず女優としては素晴らしいと思うのだが、
どうも彼女が美人扱いを受けるのに違和感を感じてしまう。
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