ヨハネスブルグでは人型警察ロボットが導入され、
犯罪率の抑制に効果を上げていた。
開発者であるディオンは、
独自に構築した人工知能の導入を提案するが却下され、
廃棄寸前のロボットを自宅に持ち帰りプログラムをテストしようとする。
しかし、帰宅の途中でギャングの襲撃に遭い、
奪われたロボットはチャッピーと名付けられる。
廃棄寸前であったチャッピーの寿命であるバッテリーは5日分の残量しかなく、
チャッピーはギャングに生活の術を学びながら生き残る道を模索するが・・・。
『第9地区』『エリジウム』のニール・ブロムカンプ監督の最新作。
「南アフリカ」「近未来」「ギャング」「マイノリティー」というキーワードで、
『第9地区』との共通点を見出す事の出来る本作。
『第9地区』がアパルトヘイトを題材とし、
組織に追われる身となった男の孤独を緊迫感を持って描こうとしていたのに対し、
本作は人工知能を備え人と同じく心も成長するマシンを、
彼を取り巻く人々がそれぞれに導こうとしそれにチャッピーが苦悩するという、
青春映画にも通ずるような「心の成長」がテーマとなっている。
ただ、生後3〜4日でとある大発明を成し遂げるほど知性のあるチャッピーの精神年齢がいつまでも子どもであるなど、
SF映画としては色々と矛盾してしまっている点がどうしても引っかかってしまう。
アクションシーンも終盤に固まっているため、
アクション映画として楽しもうとすると肩透かしを食らう可能性がある。
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