2015年10月19日月曜日

映画:『ジョン・ウィック』

〜ストーリー〜
ロシアンマフィア・ヴィゴの元で凄腕の暗殺者として名を馳せていたジョン・ウィック。
絶対不可能な任務の成功と引き替えに愛する女性ヘレンとの穏やかな生活を手に入れた彼であったが、
ヘレンが病により帰らぬ人となり失意のどん底に陥る。
彼女が遺した1匹の子犬と共に静かな生活を送ろうと決意したのも束の間、
彼の愛車を狙っていた若者らに自宅に押し入られ車と子犬の両方を失ってしまう。
その犯人がヴィゴの息子ヨゼフだったことを知ったジョンは、
復讐の炎を滾らせながらヴィゴ一味との戦いに身を投じる。

ここの所作品も私生活もパッとしないと言われていたキアヌ・リーブスが、
マトリックス以来のキレキレのアクションと共に復活したと話題のアクションムービー。
生きる希望を奪われた元伝説の殺し屋が、
カンフーと銃技を組み合わせた「ガン・フー」を駆使し単身マフィアに立ち向かう姿が描かれる。
動きはスタイリッシュながらも、
血みどろの泥臭いアクションを全編を通して堪能できる。
それだけの作品と言えばそこまでなのだが、
如何せん子犬が可愛過ぎてそれだけでジョンの行動に説得力を持たせてしまっているのが本作の一番恐ろしいところである。
女殺し屋が必要だったのかは大いに疑問の残るところで、
彼女の登場シーンを削ってヘレンや子犬との交流を描いた方が物語に深みが生まれた気はする。
『ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル』で敵役を演じたミカエル・ミクヴィストを始め、
ウィリアム・デフォー、ジョン・レグイザモら渋いキャスティングも光る。

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