スーパーマンの死後、
メタヒューマンやスーパーヴィランに対抗する力を得るべく、
政府の高官アマンダ・ウォラーは、
スーパーヴィランによる特殊部隊タスク・フォースXの結成を提言する。
そのメンバー候補に選ばれたのは、
悪名高き犯罪者ジョーカーの恋人であるハーレイクイーンや、
百発百中の狙撃手デッドショットなど、
一癖も二癖もある悪人ばかりであった。
また、その中には、
アマンダがコントロール下に置いている魔女エンチャントレスの名も挙がっていたが、
彼女が憑依しているムーン博士とリック・フラッグ大佐との関係を巧みに利用し逃亡に成功。
復活した弟と共に人類を滅ぼすべく動き出す。
彼女らを目論見を阻止すべく、
タスク・フォースXがいよいよ派遣される。
DCコミックスの人気シリーズ『スーサイド・スクワッド』の実写映画作品。
『マン・オブ・スティール』を皮切りに今後公開が予定されているジャスティス・リーグシリーズのスピンオフ作品ながら、
前作『バットマンvsスーパーマン/ジャスティスの誕生』とこれからのシリーズ作品との橋渡し役を兼ねている。
様々な能力を持ったヴィランによるアクションが売りのひとつのはずなのだが、
味方で明らかに現実離れした力を持っているのがディアブロしかおらず、
しかも彼はとある理由で途中まで戦いに参加しないため、
しばらくはコスプレをした人たちによる他の映画とそれほど大差のないドンパチアクションが繰り広げられる。
また、ストーリーについても、
ハーレイクイーンを除くと家族や恋人との関係に難を持つ実に湿っぽいキャラが多く、
意外とテンションは低め。
各キャラクターの背景を丁寧に描いてストーリーに深みを与えよう、
というのは分からないではないが、
登場人物が多い分結局浅いエピソードになってしまっている。
これならいっそタランティーノかロバート・ロドリゲスにでも監督をやらせて、
個性のキツすぎる悪役が自分の命を守るために、
仕方なしに手を取り合って敵と戦うハイテンションな映画にしておいた方がよほど良かったのではないかと思う。
単品の映画でキャラクター紹介を終えているアベンジャーズと違って、
少々原作のことを知っていないと厳しい点もある。
ヒーロー側からはフラッシュとバットマンが登場。
また、エンドロール後には、
『ジャスティス・リーグ』に続く重要なエピソードを描いたおまけシーンと、
なぜだか妙にダサい『ワンダーウーマン』の予告編が流れる。
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