2013年6月8日土曜日

映画:『GUN』

~ストーリー~
黒人ギャングのリーダーであるリッチはデトロイトの銃取引を牛耳らんと、
次々と対立する組織を潰していた。
とあるクラブを襲撃した際一般人が巻き添えになった事から、
警察は彼の組織を壊滅させようと監視の目を強め始めた。
ある日、彼の前にエンジェルという白人の男が現れる。
リッチはかつてエンジェルに命を救われた事があり、
仕事が欲しいと言うエンジェルを組織に引き込む。
彼と組んだ事で順調に仕事をこなしていくリッチだったが、
やがて彼の中にある疑念が浮かび始める…。

50cent、ヴァル・キルマー主演のアクション作品。
ストーリーの根幹がありふれた題材だけに観客を楽しませるためには何か仕掛けが必要だと思うのだが、
何か1本筋が通っていない感じがするし、
どのキャラクターもエピソードも掘り下げが浅い。
しかし、この作品の何よりの不幸は、
サスペンス的にストーリーを構成しようとしている(それ自体が成功していないのだけれど)にも関わらず、
公式にリリースされているあらゆるストーリー解説でネタバレされてしまっている事。
初めからオチは分かっているのに、
ストーリー上何の驚きも工夫もないのでじれったくて仕方ない。
まぁ、それがなくても退屈な映画には違いないんだけど…。
そのおかげで、すっかり肥えてオッサンになってしまったヴァル・キルマーの俳優としての凋落ぶりが本作最大の見所となってしまっている。
『ドアーズ』とか『セイント』とか『あなたが見えなくても』とか90年代の作品は結構佳作揃いだったのになぁ…。

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