2014年6月30日月曜日

映画:『猿の惑星 創世記ジェネシス』

~ストーリー~
特殊な遺伝子操作により優れた知能を持った母親から産まれたチンパンジーのシーザー。
とある出来事をきっかけに人間に絶望した彼は、
仲間を解放するための戦いに身を投じることとなる…。

もはや古典と言っても過言ではないSF映画『猿の惑星』の、
言わば”エピソード0”を描いた2012年の作品。
主演にトビー・マグワイア版スパイダーマンシリーズで、
主人公の親友にして最大の宿敵であるオズボーン=グリーンゴブリンを演じたジェームズ・フランコ。

そもそも猿たちがいかに人間を支配できるほどの知能を持つに至ったのかという点から始まり、
それにしたって現代兵器を駆使すれば猿くらい殲滅できるだろうという意地悪な問いかけに多少強引ながらも解答を提示している。
また、あまりに有名過ぎるかのエンディングに頼ることなくストーリーを終結させた点にも非常に好感が持てる。
だからこそ惜しむらくは、
公開当時から指摘があったようだが、
各エピソードをもう少し丁寧に描けなかったのかという点。
本作においてヒロインは物語に何の影響も及ぼさない全く不要の存在であるし、
それを削ってシーザーが主人公と心の交流を重ねながら知能を発達させていくと同時に、
より人間に対し不信を描く出来事を積み重ねていった方が、
ぐっとストーリーに深みが生まれたと思う。

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