マジシャン集団「フォー・ホースメン」が大富豪アーサーの保険会社の欺瞞を暴き2年が経った。
行方をくらましていた彼らの元に秘密組織「アイ」から、
とある企業が生み出したあらゆる情報にアクセスできるチップの存在を明るみにせよとの指令が下る。
任務は順調に進みいよいよショーによる種明かしに入ったのもつかの間、
何者かの介入によりトリックは失敗。
ニューヨークにいたはずの彼らはいつの間にかマカオに移動していた。
そこには、1年前に死んだはずのエンジニア・ウォルターがおり、
彼らにチップを盗み出すように命じる。
命令に従うフリをしながらもウォルターを出し抜こうとするホースメンだったが、
ウォルターの「科学の力」の前にことごとく失敗、命の危険にさらされる。
その頃、アイとの連絡係であり、
FBIの立場を利用しながら彼らのサポートを続けてきたローズ捜査官の元に、
彼が逮捕したサディアスから連絡が入る。
サディアスは、ホースメンを助けるために自分を監獄から連れ出せという取引のためにローズを呼び出したのであった。
誰が味方で誰が敵なのか、
疑心暗鬼のままホースメンとローズら5人は新年を迎えようとするロンドンで最後のショーに挑む。
2013年公開の佳作エンターテイメント映画『グランド・イリュージョン』の続編。
ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、モーガン・フリーマンら主要キャストはほとんどが続投し、
新たな敵役を「ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフが演じている。
前作はホースメンの存在自体が謎に包まれた集団という描かれ方をしており、
要所要所で大掛かりなマジックを披露することでその存在感を示していたが、
今作はマジックを利用して困難な任務を遂行していく様を描くシーンが中心となっており、
マジックを使えるエージェントによるスパイ映画の様相を呈している。
ホースメンとウォルター、ローズとサディアスの裏のかき合いもスパイ映画的。
前作から引き続きご都合主義によりポンポンことが進んでいくが、
今回は敵もご都合主義を駆使してくるので、
細かいことは気にせずに正義のマジシャンと悪の科学者の化かし合いを楽しめばオッケー。
テンポも相変わらず良過ぎるほどなので最後まで飽きも来ない。
また、物語に前作のストーリーが深く関わってくるため、復習は必須。
で、なければ、
なんで主人公たちがこんな目に遭っているのかすら分からぬまま、
ハイスピードな展開に取り残されることになってしまう。
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