結婚5年目を迎えたニックとエイミー。
運命的な出会いをしたはずのふたりだったが、夫婦仲は崩壊寸前にまで冷え切っていた。
7月5日まさに5年目の結婚記念日を迎えたその日、エイミーが失踪してしまう。
有名人であったエイミーの失踪はマスコミに大々的に取り上げられ、
ニックは一躍時の人となるが、同時にあらゆる醜聞に晒されるようになる。
さらに、追い打ちをかけるように、捜査が進展するにつれてエイミー殺害の疑いが強まり、ニックはさらなる窮地に追い込まれていくのだった…。
同名のベストセラー小説を、デヴィッド・フィンチャー監督が、
ベン・アフレックと『007/ダイ・アナザー・デイ』『サロゲート』のロザムンド・パイクを迎え製作したサスペンス作品。
ロザムンド・パイクは本作で絶賛されあらゆる映画賞を受賞した。
いわゆる「悪女もの」映画で、
本作のヒロイン・エイミーが優れた頭脳による緻密な計算で、
警察やマスコミを巻き込み夫やその周りの人間を陥れていく姿が見もの。
同時に、人の人生を報道ひとつで変えてしまうマスコミの姿を揶揄するようなシーンがストーリーにスパイスを加えている。
だが、両テーマともそれほど目新しいものではないし、
個人的にはロザムンド・パイクの演技よりも、
ベン・アフレックのだらしない惚けた感じの演技の方が(本人にとてもマッチしている気がして?)良かった気がする。
ひたすら救いようのないストーリーの中で、
エイミーが唯一ミスを犯すシーンがある。
おまけに、のちのち何らかの尾を引きそうな要素を多分に含んだミスなのだが、
彼女の完璧さを際立たせるためなのか、
最後にはまったくなかったことにされている。
ここも個人的には気になったところで、
これが伏線であればまた結末も変わったのかなーと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿