〜ストーリー〜
郊外の山間に位置する住宅地「そいるニュータウン」。
街を停電が襲ったある日、
鈴白という一家と巡回に出ていた巡査1名が失踪する。
事件の一報を受けた刑事・小野田と横井はそいるニュータウンへ向かう。
鈴白家に踏み込んだ小野田らを待ち受けていたものは大量の塩の固まりであった。
それを機に街には怪奇現象が次々と発生。
さらに、街の住民の間に疑心暗鬼が生まれ始め、
平和に見えたそいるニュータウンに潜む闇が徐々に明かされていくのであった…。
WOWOWで実写ドラマ化もされたカネコアツシによるサスペンススリラー。
単行本全11巻。
失踪した一家の捜索を主軸に、
人の心の暗部を描く群像劇でもあり、
怪奇現象の謎を解き明かしていくSFスリラーでもあるという、
様々な要素がぎゅっと濃縮された作品。
あらゆるところに伏線が張り巡らされており、
一見突拍子もなく見える現象にもそれなりの原因や理由があるようになっている。
ただでさえ複雑なストーリーなのだが、
カネコアツシ氏独特のペンのタッチと相まって、
特に終盤は混沌さに拍車がかかる。
大変読み応えはあるのだが、
人によってはまとまりのない作品という印象を持ってしまうかも知れない。
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