ペンシルヴァニアで工務店を営むドーバーは、
家族と隣家のバーチ一家と共にサンクスギビングデーを楽しんでいたが、
その最中、ドーバーの娘・アナとバーチの娘・ジョイが行方不明となってしまう。
すぐさま容疑者としてアレックスという青年が浮上するが、証拠不十分で釈放となる。
しかし、アレックスの何気ない一言で彼を犯人と確信したドーバーは、
自白を引き出そうとアレックスを監禁し拷問にかける。
その頃、事件を担当するロキ刑事は、
ふたりの無事を祈るキャンドルナイトで不審な男を目撃。
尋問を試みるが男はロキの追跡を振り切り逃走してしまう。
果たしてふたりの少女を誘拐したのは…?
ヒュー・ジャックマン、ジェイク・ギレンホール主演。
二転三転する先の読めない展開を、
被害者と加害者両方の立場から、娘の誘拐の被疑者や事件を担当する刑事とのスリリングな駆け引きがストーリーの面白さを加速させる、
見応えのあるサスペンス映画。
一見バラバラに見える一つ一つの事象が実は伏線であり、
事件の真相が明らかになるにつれ収斂されていく構成もお見事。
ただ、「愛する者を助けるためならたとえ犯罪にも手を染めるのか?」
というテーマを、
ヒュー・ジャックマン扮する元々善良であった市民が理性を失っていく様子を描くことで観客に突き付けようとしているようだが、
ここだけはイマイチ乗り切れなかった。
元々堅物過ぎて何かヤバそうな雰囲気を出している親父だったので、
こうなる事が至極当然の事のように受け入れられてしまううえ、
監禁や拷問があまりにも”やり過ぎ”でまったく共感できなかったのが原因。
狂気に陥った親父を演じるヒュー・ジャックマンはさる事ながら、
狂った親父に監禁される10歳児並みのIQしかない男アレックスを演じるポール・ダノの演技がすごい。
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