2015年8月11日火曜日

映画:『ジュラシック・ワールド』

〜ストーリー〜
ザックとグレイの兄弟は、
両親が離婚調停を行う1週間の間、
叔母のクレアが勤めるジュラシック・ワールドに送られることとなった。
ジュラシック・パークでの事件から22年。
インジェン社を買収したマスラニ社は、
ジュラシック・パーク事業を引き継ぎジュラシック・ワールドを開園し、
1日に2万人もの集客を誇る人気を博していた。
更なる顧客満足度の向上とスポンサー集めのため、 
クレアはTレックスをベースに遺伝子操作を施し、
高度な知能と凶暴性を併せ持つ新種インドミナス・レックスを生み出したが、
ある日、インドミナス・レックスが檻から脱走。
これを機に園内のシステムは破綻をきたし、
2万人の来園者に命の危険が及ぶこととなる…。

2001年の3の公開から14年の年月を経て公開された『ジュラシック・パーク』シリーズ最新作。
今作も製作総指揮をスティーヴン・スピルバーグが勤め、
主演に『ガーディアンズオブギャラクシー』のクリス・プラットと、
『ターミネーター4』でケイト・コナーを演じたブライス・ダラス・ハワード。
シリーズを追うごとに失速する本シリーズだが、
遺伝子操作によって生み出された何でもアリの新種を登場させた事で、
いよいよジュラシック・パークというタイトルを借りただけの怪獣映画に成り下がってしまった。
それだけならまだしも、とにかくシリーズの伝統を崩す設定やストーリーのほころびのオンパレードとなっている。
○シリーズ全作を通じて緊迫感あるシーンを提供してくれたヴェロキラプトルを手懐けるという厨二病的設定。
○恐竜の位置を把握するのにGPSよりも目視を優先する無能な運営陣。
○建物の壁をやすやすと突き破る恐竜がいるのに、プテラノドンの群れに襲撃された後扉もない建物に避難しこれでエンディングまで安全を確保された来園者たち。
などなど挙げれば枚挙に暇がない。
Tレックスの圧倒的な存在感も、
迫り来るヴェロキラプトルの恐怖感も、
最新の恐竜に関する知見も得られない、
単なる怪獣大暴れ映画となってしまい非常に残念。
一見さんならそれなりに楽しめるだろうが、
シリーズに思い入れのある人ほどつまらなく感じるのでは。

0 件のコメント:

コメントを投稿